ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
2007.05.14 Monday
今夜は会社帰りにハンブルク北ドイツ放送交響楽団と諏訪内晶子の演奏会を聴きに音楽堂ホールに行ってきました。
昨夜は富山でヒムロック、今夜はクラシックというギャップの激しさは自分でもどうなの?とちょっと思いましたが(^^ゞ、今年は見たい・聴きたいものが何故か5月に集中したのでそういうこともあるさーと。
日本では美貌のバイオリニストとしてすっかりお馴染みの諏訪内さん。今日の公演のチラシにも”天は二物を与え給うた”としっかり印字されてます。
前回の金沢公演の時は超満員で”大入り袋”が出たそうですが、今日も満席かな、と思ったら・・後ろ方などちょこちょこ空席がありました。
クラシックは真ん中の方が当然いい席ですが、そんな高い席は買えないのと、家で遊びで弾いていてポジショニングが一部わからないところがあるので、今日の公演で教えてもらおう(←つまり盗み見です)、というわけで3F右側のバルコニー席に初めて座りました。
この席だと舞台が丁度向かって左半分しか見えません。でも、見える部分は本当にはっきり見えるし、何より音がそのまま上にあがってくるので、普段と違った響きが楽しめてなかなか美味しかったです。
本日の演目は
1部がメンデルスゾーン:序曲「ルイ・ブラス」
北ドイツ放送交響楽団てどんなオケなのかな、と思っていたのですが、最初の1曲目を聴いた瞬間、重厚な響きに圧倒されました。
特に弦のうねりが凄くてとっても気持ちがよく、管とのバランスもいいし。
配置がコントラバスと第1バイオリンが左側、中央にチェロ、右がビオラと第2バイオリンとなっているので、丁度こちらにダイレクトにコンバスの音が聞こえてくるのが新鮮でした。
2曲目が メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
明るい殆ど黄緑に近い若草色のドレスで登場した諏訪内さん。
写真やテレビで見たまんまの綺麗な方でした。背もすらっと高くて、同性から見ても美人だなーと。
狙い通り、ポジショニングからボーイング・運指までめちゃくちゃよく見えました。
で、思ったのはボーイングが恐ろしく綺麗だということ。教則本にそのまま載せたいくらい、速いパッセージだろうが、重音だろうが常にコマに対して平行。全くぶれません。プロなんだから当たり前と言われそうですが、ここまで乱れない人ってなかなかいないのでは?と感心してしまいました。
協奏曲の中では比較的弾きやすいメンコンだから、だけではないはず。きっとものすごく基礎がきちんと出来てる人なんだろうなーと。
ただ、弾き方は完璧なんだけど。。逆にそつがなさ過ぎて、あまり面白くなかったです(汗)。期待していた分、ちょっと肩透かしを食らった気分かな。
カデンツァとか、1音たりとも違ってないと思う正確さだったけど。もっとこう独自の色というかぐっと来るものが欲しかったです。
音が綺麗すぎてところどころオケに負けてる部分もあったし。ま、これはあまりにオケに近い位置で聴いていたせいもあると思うけど。
3楽章のテーマとか、個人的にはもっと可愛らしい感じが好きだなーとか勝手に思ってました。
アンコールに応えて、バッハの無伴奏(? 曲の感じからしてそうかなーと思ったけど自信ありません 苦笑)を披露。
これもものすごく音が綺麗でした。でも、印象はやっぱりメンコンと同じ。
技術は本当に凄いと思うけど。好みじゃないなーと実感しました。ファンの方には申し訳ない<(__)>。
2部は チャイコフスキー:交響曲6番「悲愴」
これはもう圧巻でした。1部の不完全燃焼さが一気に解消されました。
今夜聴きに来てホントによかったなーと(^-^)。
第一楽章の出だしから、まさに”悲愴”という音色で。聴いていてゾクゾクしてしまいました。弦楽器を始めどのパートも各個人の技量がすごく高いと思うのですが、中でも木管低音チームが素晴らしく。ファゴットが主役になるたび、わくわくしてました。
2楽章のワルツは一転してとても楽しくて。各楽器の見せ所どれも凄かったですが、中でもクラリネットがほっこりした暖かい、とってもいい音色で。久しぶりに大好きな音色を生で聴けて嬉しかった!2ndクラのグラマーな女性はバスクラと持ち替えだったのですが、このバスクラのソロが本当に素晴らしかったです。最下音であれだけ丸い柔らかい音色が出せるとは、びっくりしました。
圧巻は3楽章。元々この曲一番の盛り上がりの華の部分ですが、あの音の厚みと華やかさがたまらなく気持ちよくて。各パートが絶妙なバランスでうわっと一つになったときの心地よさはちょっと口では言い表せないです。もう聞きながらあまりの楽しさに自然と口元に笑みが浮かんでました。いい音楽を聴くと疲れが取れると言いますが、ホント聴きながらすーっと1日の疲れが抜けていきましたよ。
一気に盛り上がったところでラストは再び哀しみ色の4楽章。
実は、3楽章が終わった瞬間、盛り上がりっぷりに終わりと勘違いした拍手がパラパラ沸き起こってしまい、咄嗟に指揮者が打ち消すシーンがあったのですが。それでちょっと緊張の糸が途切れたのか、少人数のパートでところどころ出だしが微妙にずれる箇所があったのが惜しかった!(これも近いから気になっただけで。遠い位置だと上手く誤魔化せる範囲かも^^A)
でも、そんなことも気にならないくらい、いい演奏でした。
これまでは、チャイコの悲愴はそれほど好きな曲ではなかったのですが、今夜の演奏ですっかり魅力に嵌ってしまいました。
地方なのでなかなか機会はないですが、いつかまたこのオケの演奏を生で聴きたいな♪
- ご報告 (08/16)
- 星野源見つけた (06/20)
- ポート入れ替え (06/14)
- 再入退院とドセタキセル その3 (05/23)
- 再入退院とドセタキセル その2 (05/13)
- ご報告
⇒ ユウキ (08/22) - 星野源見つけた
⇒ しおん (06/30) - 星野源見つけた
⇒ ひろりん (06/29) - 再入退院とドセタキセル その3
⇒ しおん (05/25) - 再入退院とドセタキセル その3
⇒ さくら (05/24) - 腸閉塞
⇒ しおん (04/07) - 腸閉塞
⇒ ひろりん (04/05) - 腸閉塞
⇒ しおん (04/02) - 腸閉塞
⇒ さくら (04/02) - パラサイト 半地下の家族
⇒ しおん (02/01)
- 横浜移籍!?
⇒ ニュースブログ (07/25) - ぶらり東京紀行その2
⇒ 山野楽器! (06/15) - ぶらり東京紀行その2
⇒ 山野楽器! (06/15) - ぶらり東京紀行その2
⇒ 山野楽器! (06/15) - ギンギラギンにさりげなく
⇒ デボネア日記 (06/02) - 日本一おめでとう!!そしてさよなら
⇒ ノラ猫の老後 (10/27) - COI静岡公演
⇒ Color Pencils (10/16) - 今岡復活!!
⇒ 続「とっつあん通信」 (09/29) - 8連勝!
⇒ 続「とっつあん通信」 (09/29) - 快勝!
⇒ 続「とっつあん通信」 (09/24)
- August 2020 (1)
- June 2020 (2)
- May 2020 (3)
- April 2020 (3)
- February 2020 (3)
- January 2020 (8)
- December 2019 (6)
- November 2019 (6)
- October 2019 (7)
- September 2019 (5)
- August 2019 (10)
- July 2019 (3)
- June 2019 (8)
- May 2019 (7)
- April 2019 (4)
- March 2019 (6)
- February 2019 (5)
- January 2019 (7)
- December 2018 (5)
- November 2018 (7)
- October 2018 (7)
- September 2018 (10)
- August 2018 (9)
- July 2018 (9)
- June 2018 (9)
- May 2018 (16)
- April 2018 (7)
- March 2018 (10)
- February 2018 (8)
- January 2018 (10)
- December 2017 (11)
- November 2017 (9)
- October 2017 (9)
- September 2017 (10)
- August 2017 (10)
- July 2017 (8)
- June 2017 (8)
- May 2017 (10)
- April 2017 (9)
- March 2017 (10)
- February 2017 (8)
- January 2017 (9)
- December 2016 (11)
- November 2016 (9)
- October 2016 (14)
- September 2016 (12)
- August 2016 (11)
- July 2016 (10)
- June 2016 (12)
- May 2016 (10)
- April 2016 (11)
- March 2016 (11)
- February 2016 (10)
- January 2016 (8)
- December 2015 (13)
- November 2015 (11)
- October 2015 (13)
- September 2015 (16)
- August 2015 (11)
- July 2015 (11)
- June 2015 (12)
- May 2015 (9)
- April 2015 (9)
- March 2015 (10)
- February 2015 (9)
- January 2015 (8)
- December 2014 (10)
- November 2014 (9)
- October 2014 (12)
- September 2014 (9)
- August 2014 (15)
- July 2014 (17)
- June 2014 (19)
- May 2014 (22)
- April 2014 (20)
- March 2014 (16)
- February 2014 (17)
- January 2014 (15)
- December 2013 (10)
- November 2013 (9)
- October 2013 (8)
- September 2013 (15)
- August 2013 (12)
- July 2013 (11)
- June 2013 (12)
- May 2013 (5)
- April 2013 (15)
- March 2013 (14)
- February 2013 (12)
- January 2013 (10)
- December 2012 (13)
- November 2012 (12)
- October 2012 (9)
- September 2012 (12)
- August 2012 (11)
- July 2012 (12)
- June 2012 (12)
- May 2012 (13)
- April 2012 (13)
- March 2012 (10)
- February 2012 (15)
- January 2012 (9)
- December 2011 (12)
- November 2011 (11)
- October 2011 (13)
- September 2011 (10)
- August 2011 (9)
- July 2011 (11)
- June 2011 (28)
- May 2011 (10)
- April 2011 (10)
- March 2011 (11)
- February 2011 (9)
- January 2011 (8)
- December 2010 (11)
- November 2010 (10)
- October 2010 (18)
- September 2010 (13)
- August 2010 (8)
- July 2010 (13)
- June 2010 (12)
- May 2010 (11)
- April 2010 (11)
- March 2010 (12)
- February 2010 (17)
- January 2010 (11)
- December 2009 (15)
- November 2009 (14)
- October 2009 (16)
- September 2009 (13)
- August 2009 (10)
- July 2009 (18)
- June 2009 (15)
- May 2009 (16)
- April 2009 (16)
- March 2009 (15)
- February 2009 (15)
- January 2009 (14)
- December 2008 (16)
- November 2008 (9)
- October 2008 (15)
- September 2008 (13)
- August 2008 (11)
- July 2008 (13)
- June 2008 (18)
- May 2008 (11)
- April 2008 (14)
- March 2008 (17)
- February 2008 (12)
- January 2008 (12)
- December 2007 (20)
- November 2007 (10)
- October 2007 (14)
- September 2007 (15)
- August 2007 (13)
- July 2007 (20)
- June 2007 (15)
- May 2007 (17)
- April 2007 (18)
- March 2007 (19)
- February 2007 (18)
- January 2007 (16)
- December 2006 (16)
- November 2006 (22)
- October 2006 (23)
- September 2006 (21)
- August 2006 (25)
- July 2006 (22)
- June 2006 (25)
- May 2006 (23)
- April 2006 (20)
- March 2006 (22)
- February 2006 (19)
- January 2006 (15)
- December 2005 (15)
- November 2005 (14)
- October 2005 (18)
- September 2005 (11)
- August 2005 (10)
- July 2005 (10)
- June 2005 (11)
- May 2005 (13)
- April 2005 (9)
- March 2005 (2)
- January 2005 (2)
- December 2004 (2)
- November 2004 (2)
- October 2004 (1)
- September 2004 (1)
- August 2004 (3)
- July 2004 (1)
- June 2004 (1)
- May 2004 (2)