3度目の抗がん剤3回目
2016.11.30 Wednesday
11月の最終日は、今年最後の抗がん剤投与の日でした。
この時期の金沢は連日雨雨雨雨が常ですが、今年はいつになく曇りや晴れの日も多い11月で助かります。
今日も朝から曇りがちな晴れ。いつもは傘持参が常だけれど今日は傘の心配もいらないのが嬉しい。
さて、このところいつも混んでいる感じがすごいですが、今日の採血もびっくりするくらいの待ち人がいました。
あまりの人の多さにファストパスも今日は効力やや薄め。しばらく待って(それでもずっと待っている人に比べたら充分セミファストパス)採血ルームに入るとあまり見慣れない看護士さんが微笑んでました。
前回、何度も刺されまくったので今日は大丈夫かな? と心配でしたが、一応腕をあちこち触り、左の甲から採りますと針を入れて探ると程なく血が流れ始めてほっとしました。
主治医との問診では、これまで抗がん剤治療を始めると何故か伏せられてしまう、腫瘍マーカーの値を初めて教えてくれました。値が出るまで時間がかかるため、今日のではなく前回の値ですが、それでも抗がん剤を始める前の3分の1くらいにまで減っていて、薬が効いているのでこのまましばらく続けましょう、とのこと。
どれくらいまで続けるのか聞くと、標準値の30以下になるまでとのお答え。
それに続けてなななななんと、身体に無理がない範囲で続けていきましょう、ともう少し減らす許可が出ました。わーい。
とりあえず前回より更に50ml減量して500ですることに。その場で治療室へ電話をして指示をしていたので間違いありません。
650→550→500 と順調に減ってきましたが、もし、許されるのなら今回の様子次第ではもうちょっと減らしてもらおうかな。
1回目と2回目では、しんどい期間はあまり大差がありませんでしたが、峠を越えてからの回復ぶりが明らかに違ったので減量の効果は絶大です!
さらに当たり前ですが、減量するとその分だけお会計も安くなります。
前回減量してくださいとお願いした時は、これ以上減らせませんと言われたのに一体何が起こったんだろう? その間にしたことは別の病院のがん患者相談室で話を聞いてもらっただけなんだけれど、その時に通院している病院の外来治療室のケア看護士さんにも伝えておきます、と言われたのでもしかしてそこから先生に伝えてくれたのかしら。
今日の対応は、こちらがわからなくて不安に思っていたことを先回りして先生が話してくれたので。
先の希望も見えてきたことだし、これならもう少し頑張って続けられそうです。
次回はのんびり12月28日ですね、と言われたので、それだとお正月がなくなるから年明けにしてください、とお願いして1月4日になりました。
新年早々、副作用漬けになってしまうけれど、おかげで年末年始は元気に過ごせそうです。
採血も混んでいましたが、外来治療室もいつになく混んでいて、ベッドが開くまで30分待ちでした。減量で稼いだ時間は敢え無く待ち時間で帳消しに(苦笑)。次回も年始は相当混むと思います、と言われたので覚悟しておこう。
投薬も顔なじみの上手なベテラン看護士さんが担当だったおかげで、スムーズに注射針も入り助かりました。
前回同様、身体のあちこちが痒くなるアレルギー反応が起きてしまい、途中中断になりましたが無事終了。痒みを感じたらすぐに言うようにと言われていたため、正直に申告しましたが、あれだけ大げさになるんだったら次回は黙っていようかなぁ。数時間ガマンすれば痒みも消えるし。蚊に刺された時のようなどうにもならない痒さでもないし(^^ゞ
温泉記は副作用の嵐が済んだら書きますー。って食べ物のことしかないけれど(笑)。すんごく美味しかったのです。
栗づくしなおやつ
2016.11.27 Sunday
この土日は長野県・青木村にある満山荘へ行ってきました。
今日は少し雨が降りましたが、昨日はとてもいい天気で紅葉している山のバックに雪化粧した山がそびえ立っていてとても綺麗でした。
温泉へ行く前に小布施にある栗の木ハウスでおやつタイム。
栗の木ハウスは栗かのこや栗のお菓子で有名な桜井甘清堂がやっている洋菓子店です。
行くまで知りませんでしたが、栗の木ハウスは洋菓子店であると同時に紅茶専門店でもあるそうで。
クラシックな店内は少し暗めの照明。
栗といえばモンブラン目当てで行ったのですが、モンブランの他にも色んなケーキがありました。迷った挙句、せっかく来たのだからというわけで。
モンブランと栗のシュークリームにキャンディ(紅茶の銘柄です)を注文。
待つことしばし。まずはポットで紅茶がサーブされ。
モンブランと栗のシュークリームの登場です。
まずは栗のシュークリームからいただきましたが、栗風味のクリームがやさしい甘さで美味しいです。
お連れの方はモンブラン&とろけるプリンを注文したのですが、プリンにはマロンソースつき。このソースはもちろん、プリン自体が相当甘いそうで。甘党なはずなのに甘い甘いを連発していて、一口だけソースがかかってない部分を試食したのですが……確かに甘かったです。
さて、メインのモンブラン。プリンが甘かったのでもしやこれも……と思ったとおり、否、想像以上に甘かったです。上のモンブランクリームがとっても甘く。
紅茶がすすむすすむ。ちょっと食べては紅茶をごくごくの繰り返しでカップ3杯分のポットでしたが、綺麗に全部飲み干してしまいました。
モンブランの中に隠れているクリームはそこまで甘くなく。シュークリームのクリーム同様あっさりした甘さでしたが、モンブランクリームの甘みがとても強く。今まで食べた中で一番甘いモンブランでした。でも、美味しかったです。
たまにはこういうモンブランも食べてみないとね。
おやつ大好き人間が、食べ終えてしばらくは当分甘いものはいい、と思ったくらいしっかりした甘さのモンブランでした。
ごちそうさま〜。
クワド新時代
2016.11.25 Friday
気が付けば11月も残り少し。
すっかりおさぼりブログになってしまったこの頃。
今夜は久しぶりにのんびりとNHK杯をテレビ観戦中。
静かでちゃんと各選手の演技をしっかり映してくれる放送に、やっぱりこういうのがいいなぁとしみじみ思いながら見てます。
N杯は子供の頃から好きでよく見ていたのに、ある時期からずっと変な煽りやら余計なものが煩すぎてげんなりしていましたが、再びちゃんとスポーツ放送に戻ってくれて本当にほっとしてます。
今シーズンは出だしから、これまでは夢物語に近かった4回転フリップや4回転ルッツを跳ぶ選手が出てきて一気に新しい4回転の時代の扉が大きく開きました。今や4回転トゥループは当たり前、4回転サルコウからのコンビネーションもトップ選手では必須になりつつある状況で。
本田さんの”よんかいてんとぅーるーぷ”という嬉しそうな声が懐かしくさえ感じるくらい、4回転のバリエーションが増えてしまい、各選手の進化の速度が早すぎてただただ驚くばかりです。
見る側にとっては、とってもワクワクして楽しいことこの上ないけれど、これだけの高難度のジャンプをショートとフリー併せてバンバン跳ぶとなると身体の負担は計り知れないものがあると思うので、どの選手もケガにだけは充分気をつけて少しでも長く演技を見られるように、と願わずにはいられません。
さて、明日は朝からりんご狩りの旅へ出かけてきますー。
絶品イタリアン
2016.11.20 Sunday
今週は土曜出勤だったため、お休みは本日のみ。
だっけどーもー水曜日が祝日のため、明日と明後日会社に行けばまたお休みが巡って来る♪
今日はつば九郎は佐賀のヤクルト工場でイベント。大盛況だったようで何よりです。いいなぁ、北陸工場とかないのかなぁ、と検索してみたところ、ありませんでした。うん、確かに見たことないもんね(^^ゞ
先週14日から発売になったカップdeヤクルト、今年も張り切って普及活動に勤しむぞー、と早速近所のコンビニをチェックしたところ、去年まではすぐ近くのセブンイレブンにしか置いてなかったのが、今年はローソンや少し離れたセブンイレブンでも販売していました。嬉しい〜〜。販売開始から3年目を迎え、確実に少しずつ浸透していっているようです。
飲むヤクルトは好きじゃないけれど(こらこら)、この食べるヤクルトは本当に美味しいのです。
今週はファミマを要ちぇきらせねば。
今日の昼間、外出先から戻る途中、近所の銀杏並木が赤や黄色に紅葉していてとても綺麗でした。神宮外苑の銀杏並木にはもちろん及ばないような小さな並木だけれど、身近なところで秋の深まりを感じられるっていいなぁ、と。
昨夜、久しぶりにとっても美味しいイタリアン・イケミへ行ってきました。
昼はお得なランチが充実していますが、夜はコースしかないのかなと尋ねてみたところ、アラカルトOKだったので今回はパスタとデザートをメインに食べてきました。
グラスワインの白を頂ながら、おつまみとしてチーズの3種盛りからスタート。
黄色の細長いのがヤギの乳で作ったチーズにサフランと黒コショウを加えたもの。黒コショウがピリリと効いていて美味しかったです。
イチョウ形のは赤ワインで発酵させたチーズだそうで、けっこうクセがありました。
大好きなピクルスの盛り合わせ。見た目も綺麗ですが、ピクルス大好きにはたまらない美味しさでした。
パスタは私がイベリコ豚のパスタ、お連れの方はエビとズッキーニのクリームパスタを注文したところ、それぞれをシェアしてサーブしてくれたため、両方を味わうことが出来ました。この心遣いは嬉しかったなぁ。
これがもう、イベリコ豚ってこんなに美味しいんだーというくらい美味しかった!
こちらはエビとズッキーニのクリームパスタ、ちょっときしめんみたいなパスタにソースがよく絡んで美味でした。
そして、個人的に殆どメインなお愉しみなデザート。
単品から2種盛り、3種、4種盛りまで出来るそうで。どうしても食べてみたいのが2種類あったため、2種盛りでお願いしました。
手前がアップルパイ、奥がレモンピールとお米のタルトです。
これに加えて珈琲にはしっかりと香ばしいビスコッティがついてきました。以前も美味しいと思ってビスコッティの味は変わらず、珈琲に浸しつつ美味しくいただきました。
アップルパイ、上品な甘さで下の部分に栗の風味を感じたのですが、気のせいだったのかしら。
レモンピールとお米のタルト、かなりボリューム満点でこれだけでかなり満腹になりました。レモンピールがざくざくで美味でした。
ちなみにお連れの方はレモンピールのタルトとプリンの2種盛りだったのですが、プリンがなんと栗のプリンで濃厚で美味しい美味しいと大絶賛でした。一口だけお裾分けしてもらったところ、確かにとてもしっかりした濃厚なプリンで絶賛するのも頷ける美味しさでした。
でも、アップルパイ好きなのでこの選択で悔いなしです。
ものすごく久しぶりにお酒を少し飲みましたが、美味しい!とちゃんと感じられてしっかり酔っぱらいました。
調子が悪い時はお酒を飲んでもちっとも美味しくないので、これは薬の効果が出て来たと思っていいのかも。
細やかな心遣いが随所に感じられる、とっても美味しいディナーでした。
ごちそうさま〜。
眼トレその後
2016.11.18 Friday
寒かったり少し暖かかったりと忙しい気候で身体の方がついていくのに必死です。
秋の初めに毎日眼トレ買いましたー、とここで書いてから2カ月近くが経ちました。生憎、眼トレ開始後に抗がん剤治療も始まってしまったため、毎月の初めは眼トレが出来ないということが続いていますが、それ以外の日は今のところ順調に進んでいます。
毎月やっているのに色んな大きさの50音ひらがなを順番に読み取っていく、平面遠近読み取りトレーニングが、毎回とっても時間がかかるのはなぜだろう(苦笑)。なかなか見つけられず、神経衰弱をやっているような気分になります。
それはともかく、肝心の成果ですがなんとなーくですが、トレーニング開始以前より見やすくなった気がします。
先日も以前は読み取れないと思っていた、部品に書かれた細かい文字が見えるようになっていることに気付いてちょっと嬉しかったり。
半年くらい続けたらもう少し目に見える効果が表れるのだといいなぁ。
気の早いサンタ
2016.11.13 Sunday
先週は寒く、やっぱり11月になると……と思っていましたが、この週末は季節が1ヶ月ほど逆戻りしたかのようなぽかぽか陽気。
昨日は今のうちにと窓ふきも出来たくらいのありがたさ。
数年前の11月は確か1月まるまる雨ばかりということもあったことを考えると、これは殆ど奇跡のようです。
しかーし、これだけあったかいとタイヤの交換をいつ行えばよいのか、とーーーっても悩みます。11月末から12月初めにかけては、また次の抗がん剤で使い物にならないことが確定しているし。
大抵12月に突然、前触れもなく寒波がやって来て慌てるため、早めの対応がいいんだろうけれど。早すぎてもゴリゴリうるさいしなぁ、ううむ。
さて、今日は久しぶりにサロン・ド・シュークルへ行ってきました。
この時期は何の果物なのかなぁ? とショーケースを見たところ、早くもサンタのタルトの文字が。
真っ赤な苺がとても美味しそうだけれど、これだけお値段が破格なのは何か特別な苺なのかしら? と思い尋ねると。オランダ産の特別に甘い苺だそうで。
これは今日を逃したらもう食べられないっと思い、即決でした。
ショーケースを眺めている時に、どうぞとモンブランかパンプキンの2択で試食を差し出されたので、モンブラン(お連れの方はかぼちゃ)を頂きましたが、これも美味でした。試食なのに1切れが大きくてかなり得した気分です♪
じゃーん、エルサンタのタルト(そんな名前だったはず^^ゞ)です。
添えられたシャーベット、珍しくチーズ系な感じで上にココアが振りかけられていてちょっとティラミスのようでした。
ついついシャーベットを先に一口食べてしまったのですが、お隣で苺が甘いっという声がしたので、慌てて先に1粒だけ苺を食べてみたところ……。アイスの後に食べたのに甘さが全く負けてないどころか、苺の方が甘いよ!
これは素晴らしい!!トレビアンな苺です。
タルトの下地のカスタードもいつものカスタードとちょっと違ってコクがあるのに甘さ控えめで大変美味しかったです。
何だかすべてがスペシャルなエルサンタ、650円は当地ではかなり高いと思うけれど、この味ならこれだけ出しても惜しくない、と思える美味しさでした。
ごちそうさま〜。今日行ってみてほんとよかった〜。
何者
2016.11.08 Tuesday
映画と言えば、巷では「君の名は」が話題ですが。
先月「何者」を見てきました。
私がこの映画を見に行った理由はただひとつ。原作小説がとても好きだから。
どう見ても対象読者年齢からは大きく外れているけれど、朝井リョウの小説がかなり好き、ということにここ数年で気づきました。
そんなに沢山の著書を読んではいないけれど、持っている小説はどれも何度も何度も読み返すくらいには、あの独特な世界観や文体が好きです。
というわけで、最初に映画化の話を聞いた時から公開されたら見に行こうと思っていました。
果たして、発表されたキャストの半分はちゃんと顔と名前が一致しているけれど、残りの半分は名前を聞いたことがあるけれど顔は知らない、約1名に至ってはこれなんて人なの?読み方がわかりません(苦笑)という、全くもって、それ年齢対象外ですよ? という感じでしたが行ってきました。
小説が出版された際や直木賞を取った時にそれなりに話題になったので、どんな話か知っている人も多いかもしれませんが。
簡単なあらすじは
主人公である大学生・二宮拓人と彼の同居人である神谷光太郎を中心に同じ大学に通う5人がひょんなことから知り合い、就職活動を共同で頑張るうちに見えてくるそれぞれの姿や人間関係を描いた、イマドキの学生群像です。
なんだか身も蓋もないまとめですが、現代の就活(就職活動のことを今時はこう略すらしい 笑)ってこんな感じなのかというのが色々わかって、あと生まれた時からパソコン等の通信機器に慣れ親しんだ世代ならではの、SNSの使い方などがかなりリアルに描かれていて、なかなか興味深い内容でした。
映画は、小説から核となる部分を抜き出してうまくまとめた印象です。
小説の映像化は、余計な解釈やストーリーの改変などがあったりして、先に原作を知っていたりすると、不満に思う部分があることが多いですが。
これに関しては、驚くほど原作に忠実に作ってあることに感心しました。
最初にキャストを知ったとき、山田孝之の名前を見て大学生にはさすがに無理があるけど誰をやるんだろう→サワ先輩だと知り、うーんちょっとイメージ違うかも、と思っていたのですが。
いやぁ素晴らしかったです。ちょっとした仕草や台詞等、小説に出てくるサワ先輩まんまというか、2割増しにカッコよくしたらこんな感じ、というくらいに嵌っていました。
主人公を演じた佐藤健もよかったですが、個人的にはクセのあるキャラクター・隆良を演じた岡田将生も良かったです。岡田くんは、掟上今日子で見ていたおとぼけキャラの印象が強く、アクの強い隆良をどう演じるのかな? と思っていましたが、物事を常に斜に構えて上から見ている彼の特徴が良く出ていて、しかも妙に品が良いところまでぴったりでした。
映画の終盤で隆良が改心して拓人に就活のアドバイスを請うシーンは、原作にはない部分ですが、エンディング同様、希望を感じさせる意味で良い変更でした。
面接やグループディスカッションのシーン、実際の現場を見ているようで、特に
原作におけるもう1人のキーパーソン、小早川里香の出しゃばり具合が、うわっこれは絶対にやっちゃいけないだろう、というのが見事に再現されていてよかったです。
物語では、明るく親しみやすく自分をしっかり持っている光太郎と真面目で可愛い瑞月が早々に就職を決め、何度試験を受けても落ちまくる拓人と里香。
そんな就活落第な二人が偶然を装った故意による事故をきっかけに、お互い絶対に他人には見せたくない負の部分を露呈させ里香が択人に痛烈な一打を浴びせる部分が一番の見どころで。
ここで拓人のみならず、読者にも強烈な一撃が襲って来るのが醍醐味のひとつです。
初めて読んだときは、私自身もそうきましたか、と軽い衝撃を受けたのですが。
ここで里香は「私はアンタと一緒じゃない」と拓人をこれでもか、となじるくだりでどうしても、拓人も痛いけれど、自分が採用者の立場だとしたら、拓人を採用することはあっても里香さんを採ることは100%ないなぁと。
多分、拓人みたいなタイプはちょっと面倒なところもあるけれど、コツコツと真面目に働く様子がちゃんと見えてくるので大丈夫です。
周囲を観察して分析する、そういう人はどこの職場にも1人2人います。いることで周囲に迷惑がかかるわけではありません。
だけれども、里香タイプはトラブルメーカー以外の何物でもなく。企業に就職しないでくださいとお願いしたいくらい(苦笑)。
この手の 作者の言葉を借りるなら学級委員がそのまま大学生になった女子、は他の作品にも登場し、決して幸せには描かれていないので、作者は何かこの手の人に恨みでもあるのか、と思うほど。
小説でも拓人に関しては、痛すぎる自分を自覚し変わっていく兆しを見せて、彼のこれからに希望を持たせてあるけれど、里香さんはバッサリやられたまま放置ですもん。映画ではなじった後、泣き崩れるシーンが追加されていたけれど。何者にもなれないし、変わらなきゃいけないのは寧ろあなたでしょ、と思ってしまったくらい、私も作者と同じくらい里香さんには冷たい感情しかもてませんでした(苦笑)。
この、鼻もちならないという表現がぴったりくるくらいの、困った女の子っぷりを演じた二階堂ふみには拍手を送りたいです。
光太郎の俺ってただ就活が得意なだけ、はとても真理を突いた言葉で原作を読んだ時もはっとさせられました。でも、光太郎みたいな人は、その後の会社人生も何だかんだと上手くいくというのもまた真理だったりします。
そんなにうまく行かなくても大丈夫だよ、と言えるのは自分が年を重ねたからであって、学生真っ只中では就職が全てと思ってしまうのも仕方がなく。
光太郎の就職祝いからタクシーの中でのやりとり、はクライマックス以上に好きなシーンです。
と、映画の感想なのか本の感想なのかわからない内容になりましたが。
原作を知らない観客には、あんまり優しくない内容で説明台詞もない、イマドキらしくなく。笑ったり泣いたりもないけれど。
どの役者さんもいい演技で、音楽と内容のバランスも絶妙ないい映画です。
しかし、作品の内容とは関係なく。イマドキの大学生って大変だなぁというのが率直な一番の感想です。
自分たちが就職活動していた頃って、友人の就職が決まればおめでとう! だけでそこがイチイチどうだとか、それに対するやっかみとかそういうことを考えもしなかったお気楽な昭和の大学生には殆ど理解しがたいのが本音です。
メールアドレスからツイッターの裏アカウントに至っては、何それ? そんな面倒くさいこと何の為にするの? でしたし(苦笑)。
一番昭和世代の感覚に近いと思われる、瑞月さんの存在がありがたかったです。
更に言えば、この小説や今現在、就職の採否を決定するような方々は恐らくバブル世代あたりが主流だと思われますが。自分たちは今ほど過酷な就職活動を体験していないにも関わらず、今の学生には無理難題としか思えない無意味なふるい落としを課すな! とちょっぴり怒りも感じたのでした。
そういえば、以前、小説の感想で 結局大企業を狙うような学生たちしか描いてなくて何の参考にもならないじゃないかー というお怒りの感想を見かけて和んでしまったのですが。
そういう方には有川浩の「フリーター、家を買う」をお薦めしたいです。
はぴば!
2016.11.07 Monday
減量した効果はあったのか、とっても疑問な数日間を経て今日からようやく社会復帰です。
午前中はさすがにふらふらでしたが、お弁当を食べて午後もたまりまくった仕事をしているうちに夕方にはいい感じにお腹が空いてきました。
そんなわけで、何とか無事1日も終了。
昨日までは、殆どなかった食欲がちゃんと出てきたのが嬉しい。
今回こそは、先月はやられすぎて結局食べる気も起きなかったカツサンドに1年ぶりにトライできるかなぁ?
さて、今日は私の誕生日です(笑)。
例年だと前後の週末にケーキを買ってきて食べるのですが、昨日はどんなに頑張ってもケーキを美味しく食べられるような状況ではなかったため、今年は珍しく誕生日当日にケーキを食べました。
本当なら久しぶりにサン・ルイに行って好きなケーキを買って来たかったのですが、平日にそんな時間はなく。家族にお願いしてエムザにあるふらんど〜るで美味しそうなフルーツ系のケーキ、というリクエストをしておきました。
それがこちら。ラ・フランスのショートケーキです。
この時期ならではのショートケーキ。クリームの味がいつも行くラ・パレットさんとはまたひと味違っていて、スポンジもけっこうもっちりしています。
あっさりした甘さで美味でした〜。
寝ている間にすっかり溜まってしまったつばブロもまとめ読み出来たし。
カレー大好き人間としては、ファン感謝デーで特別出店する、にくやま&つばくろうこらぼ な つばくろう29ごろごろカレー が食べたくて食べたくて食べたくてたまりません(苦笑)。
カニから出汁を取ったカレーってどんな味なんだろう。気になる〜〜〜。
3度目の抗がん剤2回目
2016.11.02 Wednesday
早いものでもう11月。カレンダーも残すところあと2枚となりました。
今日は3度目の抗がん剤治療の第2回目でした。
先月は小雨がぱらついていましたが、今日は朝から秋晴れ。天気がいい分、空気が冷たく。でも、歩くのには丁度いい。決して楽しいことではないけれど、出かける時に天気がいいと気分がいいものです。
今回の治療のお供、すぱん九郎も2度目の登場。他力本願のお守りがこの状況にピッタリです。
今日は明日が祝日で診療がお休みのせいか、いつになく大盛況でしたが今回もファストパス発動で、あっさり採血へ。いつものように手の甲から採血してもらおうと思ったのですが、若い看護士さんが何度もチャレンジするも採血できず。右の甲でもダメで挑戦すること4度。最後は見慣れたベテラン看護士さんの登場でようやく無事採血ができました。
苦闘の結果を物語るかのように、量の手の甲のあちこちが紫色に変色する結果になってしまいました(とほほ)。
もう平謝りされるのが逆に申し訳なく。本音を言えば、最初からベテランの方にささっとやってほしいけれど。若い看護士さんが抗がん剤治療者のような採血困難な血管からも採血する練習を何度もこなすことも必要だと思うので、少しくらい痛い目を見てもそこは我慢です。
そんなわけで今回は出だしから少〜し波乱含み。
抗がん剤の投与では、いつものように右手を出したところ、あららら度重なる酷使で血管がすっかり細くなってしまったようで。入れる血管が思うように見つかりません。困ったなぁとダメもとで左で探してみたところ、なななんと左腕から入れることが出来ました。これは嬉しい!実に3年ぶりの左腕復活です。採血はしにくいけれど、抗がん剤を入れるには丁度いい場所の血管が復活してきていました。投与中にトイレに行ったり、ウォークマンの操作をする際に利き手が使えるのは大きいです。
今回は念入りに温めてもらったので、痛みを感じることはなく。ただ、今回もカルボプラチンの累積投与回数がかなりの数になっていることによるアレルギー反応があるかも、と注意を受けたのですが、それがしっかりきました。
前回のような全身を押さえつけられているような圧迫感はなかったですが、身体のあちこちに赤く虫刺されのようになって痒く。蚊に刺された時のような強烈なかゆみではないけれども、かなりの頻度で痒くなりました。
先生に電話で確認をしてもらい、とりあえず今日のところはこのまま様子を見て、酷くなったり他の症状が出てきたら連絡を、ということで何とか本日の投薬も終了。
採血やら点滴でもアレルギー云々で時間をとったため、薬は減量してもらったけれど時間は前回よりかなりかかってしまいました。
帰りはバスを乗り継いで、香林坊の109に先日オープンしたばかりの東急ハンズをちょこっとだけ偵察。平日の昼間なのにけっこうな人で賑わってました。
軽く一回りしただけですが、ちゃんと東急ハンズでした(当たり前)。
そのうち調子が良い時にゆっくり見て回ろうっと。
帰宅後、相変わらず胸がムカムカして吐き気がするなぁと思っていたら。早めの入浴後に少しだけおう吐してしまいました。
これまでムカムカしても実際におう吐することは、殆どなかったので、減量してもらっても蓄積の威力って凄いんだなぁと妙なところに感心してしまいました。
これ、減量してもらってなかったらもっと大変なことになってたんだろうなぁと思うとちょっと怖いです。
とりあえず、明日が休みでよかった〜。
まだ夕飯を食べる元気が残っているので、今夜は「相棒」を楽しみにのんびり過ごしますー。
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