譜めくりの女
2008.08.13 Wednesday
こちらも少し前になりますが、シネモンドで公開されていた
譜めくりの女を見てきました。
ピアニストを夢見て一途に励んできた少女メラニーはコンセルヴァトワールの入試に臨むが、憧れの人気ピアニストでもある審査員アリアーヌの無神経さに深く傷つき、自ら夢を封印する。数年後、息子の子守として再会したアリアーヌはもちろんメラニーを覚えていない。万事そつなくこなすメラニーを気に入ったアリアーヌは、彼女に譜めくり役を依頼する。やがてメラニーはアリアーヌにとって掛け替えのない存在になってゆく。 gooより
譜めくりとピアニストの関係を描いた映画、ということで見に行きましたが、非常に静かで美しいながらとにかく怖かったです。
見終わった後、ものすごい暑い日だったにも関わらず背筋がすーーーっと寒くなりました。
少ない台詞ながら静かに展開していくストーリーの面白さと、いつ(とどめが)来るのか?というスリルが上手く絡み合った美しい映画です。
長い年月をかけた復讐という恐ろしい内容でありながら、おどろおどろしい展開や残酷なシーンは一切なく。真綿で首を絞めつけていくようにじわじわと相手を不幸に導く様子が見事すぎて、怖い中にも洗練された美しささえ感じてしまうほど。
冒頭、試験に備えて練習に励む幼いメラニーの姿と、愛娘を温かく見守る父の様子が描かれるのですが、その後の展開を知っているだけに微笑ましい光景なのに何とも言えないやるせなさを感じてしまいました。
アリアーヌの無神経な行動とは、試験中に入ってきたファンにせがまれてサインをする、というものなのですが。そんなことがあり得るのか、とびっくりしましたが実際にフランスの音楽学校の入試ではこのようなあり得ない光景が起きるそうで。
実際、自分がそんな目に合ったら……と思うとわからなくもないけれど、この場合アリアーヌよりも乱入してきたファンの方に問題があるわけで。
復讐に費やすだけの情熱をピアノにも向けていれば……。そんな気概だから試験にも落ちるんじゃ、と思ってしまいました
一方的に恨まれ、破滅に追いやられてしまったアリアーヌが気の毒です。
彼女の女王様然とした振る舞いも芸術家にはありがち、と思えばそう腹も立たないのは、きっと自分がもう若くはないからなのかも。
とはいえ、自分が気づかぬうちに相手を深く傷つけてしまう、ということは
大いにありえそうでかなり怖いです。
それにしてもデボラ・フランソワの美しすぎる無表情は圧巻。あまりにも上手く行き過ぎな悪夢の連鎖のどこまでが彼女が仕組んだことでどれが偶然なのか、全く見分けがつきません。アリアーヌが精神的に不安定になるきっかけとなった数年前に起きた轢き逃げ事件も、もしかしたら彼女が……?と思わずにはいられない底知れぬ恐ろしさがありました。
ラスト、絶望に打ちひしがれるアリアーヌと対照的に無表情な笑顔で去っていくメラニー。物言わぬ笑みの美しさが怖い。。
ドゥニ・デルクール監督は自身もビオラ奏者であり、音楽学校で教鞭をとられているだけあって、リアル感たっぷりな演奏シーンはもちろん劇中の音楽の使い方がとても見事でした。
特にメラニーが絶大な信頼を得るきっかけになった、ショスタコーヴィッチのピアノ三重奏曲。あの何とも言えない、3者がせめぎあうような不安定な旋律がアリアーヌの精神状態そのもの、という感じで。
カトリーヌ・フロの震える手も見事。映画の中の出来事ながら、どうか上手く弾けますようにとハラハラしながら祈ってしまいました。
幼いメラニーが弾いていたシューベルトのピアノ曲。冒頭ではとても美しく可愛い曲に聴こえるのに、エンドロールで流れた時はジョーズのテーマよりもっと怖く恐ろしい曲に聴こえました(^^ゞ
クラシックを題材にこんな極上の心理サスペンスが見られるとは。何となく見た作品ですが、忘れられない1本になりそうです。
チョコミントのタルト
2008.08.13 Wednesday
暑さのせいかすっかりバテバテなこの頃。ただでさえ弱い夜がめっきり弱くなってます。昨日は夕食後の記憶が殆どありません
柔道女子で金メダルを獲得した谷本選手の豪快な投げっぷりに痺れました。ルールがよくわからないのもあって判定勝ちとか、え?そうなの??と思ったりしますが、誰が見てもわかりすぎるくらいわかりやすい見事な一本は何度見ても気持ちがいいものです。目まぐるしく変わる豊かな表情も素敵でした。
北島君始め、今大会は男子が頑張ってるなーと思っていたところに今日の快挙。体操女子団体の5位。仕事中にたまたまネットニュースで見てびっくりしました。
銀の男子も立派すぎるくらい立派だけど女子が5位、これまでのことを考えるともしかしたら銀メダル以上に立派かも。
女子の入賞なんてこれまであったっけ??、と思ったら84年のロス五輪以来だそうで。
信田美帆はソウルだったかな?具志堅監督始め当時の男子のメンバーはすらすら出てくるのに、ロスの女子選手って記憶にないわいずれにしても小菅麻里が1人で頑張っていた頃や、どうしようもない分裂時代もあったことを思うと、ようやく女子もここまで来たか〜と感慨深いです。おめでとう!!
さて、少し前に久しぶりに行ったLa Natureの夏のスイーツ。”チョコミントのタルト”
チョコミントのアイスはよく見かけますが、タルト!?と珍しさに惹かれて食べてみました。
ミントのグリーンが目にも鮮やかですが、見た目どおりめちゃくちゃミントの味が濃い。ミント好きにはかなりクセになる味です。反面下のチョコの部分はこってり甘く。かなりメリハリの利いたタルトでした♪
とっても美味しかったけど、暑い時期なのでチョコの甘さはもうちょっとだけ控えめの方がよかったかな。
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