おわら風の盆
2007.09.05 Wednesday
少し前になりますが、9月1日の土曜日。友人とお隣の富山県八尾町で毎年行われている”おわら風の盆”に行ってきました。
毎年この時期になると、ニュースなどで必ず話題になる行事ですが、実際に見るのは初めて。
今では一大観光行事なので、マイカーなどの乗り入れは一切禁止。バス会社企画する日帰りツアーでの参加です。
この日帰りツアー自体も初めてなので、そちらも楽しみでした。
かなり直前に申し込んだため北鉄バスの方はもういっぱいで、小松バスのツアーでの参加となりました。
初めて乗った小松バス。座席が広くシートてとっても快適です。シートの柄も斬新なお洒落な感じで、実は北鉄バスより1000円値段が高かったのですが、あまりにバスが快適なので「こっちでよかったねー」と言っていたら、、何とこのバス。昨日バス会社に納車され、今日の午前中にお祓いをしてきたばかりの正真正銘の新車。この日が初運行とのこと。
私達以外は、けっこうバスツアー慣れしたおばさん、おじさんが多かったのですが、そんな方でも新車でバス旅行は初めてだったらしく(そりゃそうだ)ガイドさんの新車です、アナウンスに車内は大盛り上がりでした(笑)。
旅行といっても、隣県なので15時半に金沢を出て1時間くらいで八尾に到着。
今では毎年たくさんの観光客が訪れるこの行事、今年は丁度週末と重なったおかげで更に沢山の人出が予想されます、とのガイドさんの紹介どおり会場駐車場には既にたくさんの観光バスが停まっていました。
ところで「風の盆」とは不思議な名前ですが、この風の盆ってどういう意味なんだろう?と思い、調べてみました。
暴風を吹かせて農作物に災厄をもたらす悪霊を、「二百十日」に歌や踊りで鎮める行事
だそうで。風の盆の踊りには男踊りと女踊りが有名ですが、もうひとつ豊年踊りがあり、こちらの方はまさにこの風の盆の意味にぴったりな感じです。
さて、車内でもらった簡単な地図を手にいよいよおわらの町を散策です。
おわらは坂の町、と聞いていたとおり、寺町のW坂や小立野の馬坂並みの急な登り坂を登るといよいよおわらの町です。
一応、何ヶ所か決まった時間に踊りが見られる舞台があるので、それが始まるまでは町の散策をしよう、と歩き始めた途端、向こうから何やら人の波がやってきました。
もしかして、踊り流し?ラッキー☆ というわけでさっそくパチリ。
男性は男踊り、女性は女踊りと別れていて、大まかなところは同じなのですが、決めポーズやちょっとした手振りがそれぞれ違っているのが興味深いです。
この踊りを踊るのは女性は25歳以下、と決まっているそうで。大きな笠をかぶっているのではっきりと顔は見えませんが、確かに笠の下から覗く顔立ちは男性も女性もかなり若かったです。
年配の方々は「道をあけてくださーい」と交通整理をしたり、お囃子や歌にまわっているようです。
ちなみにこの踊り、各町ごとに着物の柄も決まっていて最初に見たこの一行は西町の皆さんです。
それにしても、覚悟はしていましたが人が多い!
しかも町全体が坂なので、坂の下や上から向こうを見るとものすごい群集がいるように見え、「今からあそこに行くの?(やだなぁ、怖いよう)」と恐る恐る近づいていくと、、「あれ?意外とすいてるよ??」という不思議な現象に。まるでエッシャーのだまし絵の世界を体験しているようで面白かったです。
散策しながら途中、ツアーについていたお弁当を諏訪神社の石段で休憩がてらいただき、また町の中心へと一本入った筋を折り返していたら、、またまた新しい一団に遭遇。
今回はかなり小編成でしたが、ものすごい至近距離でじっくり見ることができました(^-^)。
おわらの踊りは、三味線と歌い手の他に胡弓を使うのが特徴ですが、この胡弓が本当に何ともいえないいい音色で。独特のメロディーに癒されます。
また、踊りもどちらかというとかなりゆったりした踊りなのですが、これがまた女性のたおやかな感じがしみじみと伝わってくる、とても素敵な踊りで、日頃盆踊りさえ踊らない私ですが(^^ゞ、「あーいいなぁ」とうっとり魅入ってしまう不思議な力がありました。
その後は屋台で富山ならでは”白エビのかきあげ”をつまんだり、友人が目ざとく見つけた”桑の葉茶ソフト”を食べたり。桑の葉茶ソフト、とってもあっさりした風味でとても美味でした
途中、ボランティアの方が”豊年踊り”を教えてくれているところがあったので私達もちゃっかり参加。地元の方が優雅に踊っているのを見ると何だか誰でも出来そうな気がするのですが、いざやってみると難しい〜(><)。
ここで籠を持って種を撒く、笠をもち月を仰ぎ見る、などひとつずつ意味を教えてもらうと少しだけ踊りやすかったです。
教えてくれているのは男性ですが、踊っているのは圧倒的に女性(笑)。
すぐ近くで熱心に練習していたおばさんに、いきなり同じくらいの年嵩のおじさんが近づいてきて「さっきから何回も携帯で呼んどるのに返事もせんと何しとる!」と怒りながら連れ去られていってしまいました
せっかく楽しく踊ってたのに〜とちょっぴり気の毒でした(^^ゞ
夜も更けてきて演舞場での踊り時間が近くなったので会場へ移動。
運良く見える位置に立つことができたものの、ものすごい人の数で身動きがとれません。なのに、それでも動こうとする人がいて、あちこちで怒声が飛び交うかなり殺伐とした状況で本気で怖かったです(T-T)。
おまわりさんが注意すると逆ギレする人もいて、せっかくの踊りなのにもうちょっとお互いを思う気遣いが欲しかった。大人の行儀の悪さをつくづく実感しましたよ
ま、それでも何だかんだとじっくり踊りを堪能することができました(^-^)v
町をあげての行事なので、いくつかの家の玄関にはこんな立派なふすまや灯りを置いているところも。
また、おわらの町に入るところにある川にかかっている橋の手すりには、こんな風に踊る姿の装飾が。
全部つなげて見ると、立派な踊りの図解になりそうです。
また、夜になると雪洞(ぼんぼり)の灯りだけになるため、坂の上から下まで雪洞の明かりが揺れているのがとても綺麗でした。
写真を撮りたかったのですが、夜景は難しく友人ともども悉く失敗してしまいました。残念!
とっても楽しい一夜でしたが、この日の人出はなんと13万人。
帰りのシャトルバスに乗るだけで1時間強並ぶ羽目に。昔よく行っていた夏イベよりすごい行列を体験してしまいました(苦笑)。でも、ピストン輸送のためにやってくるバスがすごーく豪華な観光バスばかりで一緒にツアーに参加した方の「富山じゅうの観光バスを集めたみたいだね」という言葉に大きく頷いてしまいました。
当初の予定では11時過ぎに金沢着のはずが、家に着いたのは夜中の1時を回ってました。
もう少し歳を取ったら今度は泊りがけでじっくり、もう少しのんびりまた見に行きたいな。
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