風と緑の楽都音楽祭2018
2018.05.05 Saturday
ゴールデンウィーク中に地元で開催されている風と緑の楽都音楽祭へ行ってきました。ラ・フォルジュルネの頃から数えてなんと今年で11年目。
初めてラ・フォルジュルネが金沢で行われた時はここまで長く続くとは思っておらず、今ではすっかりGWの風物詩のひとつとなりました。
最初の頃はとにかく公演をこれでもか、と詰め込んで移動が大変だった思い出がありますが回を重ねるごとに色んな点が改善され、今年は各公演の間は最低でも30分空いていたため、移動も余裕をもって出来ました。
今回は3、4日の公演の中から3公演に行きました。
ペーター・レーゼルとライナー・キュッヒェルが目当てでしたが、ペーター・レーゼルのリサイタルはチケット購入の時点で売り切れで、紀尾井ホール室内管弦楽団との共演のプログラムがあったのでそちらにしましたが、これが大当たりでした。
3日はライナー・キュッヒェルとOEKアンサンブルの競演でモーツァルトとウィンナワルツの小品プログラム。
モーツァルトのディベルティメントはOEKの弦楽アンサンブル数名との共演。キュッヒェルのボーイングの美しさに見惚れてしまいましたが、演奏の方はうーん、、第一バイオリンはキュッヒェル含めて4人でしたがユニゾンで音が4つ聞こえてしまうのはちょっと……でした。始まる前はOEKの弦楽アンサンブルは安心して聴けるからと思っていましたが、いつの間にかこんなにもバラバラになっていたのかと悲しくなりました。木管群は安定の温かみのある音色でしばらく聴く機会がなかったのもあって、変わらぬ様子が懐かしく嬉しかったです。
後半のウィンナワルツの世界は各パート1人ずつのアンサンブルでとっても素敵でした。
キュッヒェルの音色は期待どおりというかそれ以上に美しかった!
超一流のソリストのボーイングは皆、惚れ惚れするくらい綺麗で美しいけれどキュッヒェルのはその中でも群を抜いていて、こんなに美しいボーイングがあるのか!?と思うくらい見事でした。
4日はモナ・飛鳥とザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の競演。
音楽堂ホールでの演奏でしたが、とても良かったです。
指揮者のリッカルド・ミナーレの指揮もエレガントで素敵でしたが、何といっても楽団の音が明るい!!からっと乾いた明るい響きで本当に心地よく楽しかったです。特にオーボエの女性が最初から最後までもう、ノリノリで殆ど踊りながら吹いている感じでもちろん演奏もとても良かったです。
モナ・飛鳥のピアノも軽やかで明るい音色がオケにぴったりで。演奏前後のお辞儀が絵にかいたような元気溌剌であまりの元気っぷりが微笑ましくて見ているこちらも自然と笑顔になりました。
最後は紀尾井ホール室内管弦楽団と広上淳一にペーター・レーゼルと坂口昌優の競演。
不勉強で広上淳一氏を知らず、小柄で全体的に丸い感じがよくいる中小企業の経営者みたいだと妙な親近感を持ってしまったのですが、独特な指揮ぶりがとても楽しくて新鮮でした。
お馴染みのアイネ・クライネ・ナハトムジークで始まった演奏は、とても心地よく。各パートごとに旋律が一塊になったのが混じりあってアンサンブルされていて、それが当たり前なことなんだけれどとても安心感がありました。
間に坂口女史との競演があることを知らず、始まった時は演目変更?かと焦りましたがちゃんと最後にレーゼルとの競演が待っていました。
楽しみにしていたレーゼルの演奏、エレガントでほんっっとに素敵でした。
どうやったらこんな音が出せるんだろう? とうっとり聞き惚れてしまうくらい心地よくて。
最後はまさかのアンコールでメヌエットを披露してくれましたが、これがまた最高でした。ピアノを習う子供達がブルグミューラーを卒業した時点くらいで弾くお馴染みの曲ですが、可愛らしいメヌエットが可憐さを残しつつこんなにエレガントな大人の小品になるのか、と。
以前、チッコリーニのリサイタルでモーツァルトを聴いた時も感激しましたが、世界の巨匠が弾くモーツァルトって何物にも替えがたい最高の癒しです。
これが聴けてほんっとに幸せでした。
来年のテーマは何か不明ですが、来年はどんな演奏が聴けるのか今から楽しみです。
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