Fantasy On Ice 2015 in 金沢 その2
2015.07.07 Tuesday
休憩を挟んで後半です。
の前に、2日目前半、羽生くんが演技を終えて退場する前、冒頭で4Tを失敗した場所に行き、氷をかけてリンクを整えるというハプニングがありました。これには場内アナウンスも思わず「Thank you」と感謝をしていたのが何だか和みました。
以前何度も見ていた頃のFaOIでは、2プログラムを滑るのはごく僅かなスケーターでしたが、今回は半数以上のスケーターが前半と後半両方見られたのがとても嬉しかったです。
宇野昌麿
今季のSPを披露。冒頭のジャンプが綺麗に決まり、場内のテンションが一気に上がりました。初日は2本目は着地がやや乱れたけれど3Aを2本も跳んでました。いよいよシニアに本格参戦する今季が楽しみです。
鈴木明子
黒のレースがふんだんに使われたちょっとセクシーな衣装。前半での幻想的な雰囲気とはまたひとあじ違った大人の魅力をたっぷり魅せてくれました。
織田信成
ダースベーダーのテーマに乗ってお得意なコミカル演技。でも、相変わらず綺麗すぎる3A、3Sに加えて3Lz+3Tまで跳んだのには嬉しい驚きでした。2日目はダースベーダーの大事な武器を忘れて行ってしまい、慌てて取りに帰る一幕でもう一度笑いをとってました。
ここでステージに本日2人目のゲスト、サラ・オレインさん登場。
最初に英語で簡単に自己紹介した後、いきなり日本語で話しだしてびっくりしました(^^ゞしかも、日本語とっても上手でした。
トマーシュ・ベルネル
サラさんの歌とのコラボ。美しいスケーティングがサラさんの歌声によく合っていて惹き込まれてしまいました。曲名は不明ですが、この歌がまた素敵でした。
ジョニー・ウィアー
昨年のFaOI以来、友人となり今年は一緒に何かやりたいということで実現したコラボ。「You raise me up」をサラさんの生歌で。これを聴くと無条件にトリノの荒川さんを思い出しますが(ショーでも何度も見たしね)、ジョニーらしくしっとり魅せてくれました。
今回、何が楽しみって久しぶりにバトルのスケートを見られるのがとっても楽しみでした。引退後、けっこう日本でも滑ってくれていますが、何故か私が行くショーでは縁がなく。反対に友人はジュベールが今回初で、私は長野ワールド以来、初優勝にも立ち会ったもっとも縁のあるスケーターの1人なのでその辺の違いが面白かったです。
ジェフリー・バトル
踊りまくるバトル、2日間ともカッコよすぎて痺れました。先にBSの放送で幕張や静岡公演を見た時は、そこまで思いませんでしたが、生だとやっぱり躍動感が全然違う上に要所要所で決めるポーズのキレが素晴らしくて。指先ひとつの動きだけでもこんなに違うのかぁと感激でした。久しぶりに大好きなバトルの美しいスケーティングを堪能できた2日間でした。
ミーガン・デュハメル&エリック・ラドフォード
今季のSP「Your Song」。前半も素晴らしかったですが、これがもうとにかく素敵すぎて。歌と調和しきった演技を見ながら、ヴォーカル曲が解禁になって本当によかったとしみじみ思いました。狭いリンクでスロー3Lzを披露したのには感激でした。シーズンが始まって更に進化した演技を見るのが今から楽しみです。
ハビエル・フェルナンデス
闘牛士の扮装で「カルメン」。コミカルな演技をこなしつつ、きっちりジャンプを跳んでくるあたりは流石。織田君とはまた一味違ったコミカルさが楽しい〜。2日間ともハビィへの声援が凄くてすっかり人気者になったなぁとちょっと感無量でした。
ここで本日3人目のゲスト、ソプラニスタの岡本知高さん登場。
生で見るのはもちろん初めてでしたが、テレビで見たとおり大きかった(笑)。
簡単な自己紹介と遠来からのお客様への感謝の挨拶。
安藤美姫
岡本さんとのコラボで「アメージング・グレース」。初めて生で聴くソプラニスタの歌声に圧倒されっぱなしでした。ふわりと跳ぶジャンプを見ながら、やっぱり彼女のスケートが好きだなと再確認。
ここでサラさんが再びステージに。岡本さん+サラさんのツインボーカルに。
ブライアン・ジュベール
「Time to say Good-bye」初日は、フルボリュームの高音2人はちょっとキツイなぁと思ったのですが、2日目は丁度いいバランスになっていました。
今年のFaOI一番の演技はプルさんでも羽生くんでもなく、なんとブライアンに持っていかれてしまいました。初日の時点でうわぁぁぁとなっていたのですが、2日目は更に良くなっていて圧巻でした。
衣装が上が赤で下は黒で、とにかく赤が目につくため賛否両論あるようですが私はあの衣装好きです。
曲想に合ったしっとりとした、雄大なスケーティングが素晴らしくて。緩急を上手く使い分けたエッジワークやツイズル、イーグル、スピンにステップとどこを取っても素敵すぎて。ブライアンもこんな滑りが出来るようになったんだなぁと思ったら、いつの間にか目から汗が出ていました。
これが見られて本当に幸せでした。ありがとう!!
チェスナ夫妻
これがないとFaoIに来た気がしない、というくらいエアリアルけっこう好きです。流石に2日続けてだとちょっと飽きたけど(こらこら)、いつ見ても美しく夢の世界へ連れて行ってくれるような彼らの世界、大好きです。
以前に比べるとちょっとぶら下がり系が減った気がしないでもないですが、今回も充分堪能しました。初めてっぽい地元のおばちゃん、おじちゃんもやっぱり大喜びでした。
再び岡本さんがステージに登場。
ステファン・ランビエール
「ネッスンドルマ」。先ほどのジョニーといい、前半の「トスカ」といい今回は何だかトリノ五輪の頃にタイムスリップしたような気持ちを何度も味わった公演でした。誰も寝てはならぬ、岡本さんの絶唱凄かったです。
幻想的なちょっと宇宙っぽい照明の中でしなやかに滑るステファン、素敵でした。かつての会場中を熱狂させずにいられない演技とは一味違った、落ち着いた演技で魅了してやっぱり多くの観客の心をわしづかみにしてました。
今回もやっぱり演技後、岡本さんに駆け寄って拍手を送る姿がありました。
エフゲニー・プルシェンコ
「カルミナ・ブラーナ」。先の公演を見てもんのすごく楽しみにしていました。変曲は多々あれど、こういう雄大な正統派の曲で滑るプルさんを見られたことが何より嬉しい。ぱねーおーら(つば語でものすごいオーラのこと)全開でどう見てもリンク狭しと跳び、滑り、踊るプルさん楽しかった〜。ちょっとくらい軸が曲がってても降りちゃうもんねーとずさっと3Aを跳び、笑顔で投げキスを振りまいてました。初日は本当に自分でも嬉しかったらしく、ものすごい笑顔で最敬礼でした。プルさん、金沢に来てくれて本当にありがとう!!
羽生結弦
新しいエキシビナンバーを披露です、とのアナウンス。前半は和風な力強い演技を見せてくれましたが、今回はピアノの優しい調べに合わせて繊細な中に力強さのある演技でした。衣装がミントグリーンというか黄緑に水色を混ぜたような色でとても綺麗。2日目、前半がミスが多かったので今回は絶対意地でも決めてくるんだろうなーと思った通り、ループとサルコウをしっかり決めてました。ジャンプだけでなくスピンやステップ、イーグル等色んな要素で魅せることが出来るのはやっぱり強いなと思います。
今回見た2つのプログラムどちらもとても羽生君に合っていて素敵でした。
楽しい夢のような時間もとうとう終了。最後は楽しいフィナーレです。
岡本さんが再びステージに現れ、スケートファンにはお馴染みボレロが流れ始め、オープニングにも登場したダンサー達が白い布を持って登場。
ボレロ特有のリズムに合わせ、若手から順番にスケーターが登場してきます。
あっこさんと美姫さんが揃ってあっこさんのお得意ポーズを披露したのが楽しかった〜。
ブライアン、ジェフ、織田くん、トマーシュ、宇野くん、ナムくんでの3Tは圧巻でした。初日は宇野君がすっ転んでしまい、照れる様子が可愛かったです。
美姫さん、あっこさん、デュハメル、ジョニーでのスピンも壮観でした。
岡本さんの生歌ボレロも素敵でした。だんだん曲調がクラシックからポップスへと変化していくに従って、群舞も盛り上がっていくのが見ごたえありました。
ステファンにフェルナンデス、と役者が揃ったところでいよいよプルさん登場。
あっさり3Tを跳び、初日は相当ご機嫌だったらしくスピンやらあれこれ披露してくれてちょっとしたプルさんタイムでした。
会場がこれ以上ないくらい盛り上がったところで、最後に羽生くん登場。
4Tを綺麗に決めて勢いのままリンク中央へ。群舞の中、次々披露するスピンがとても綺麗でした。うっかり見惚れてしまい、プルさんよりスピンにくぎ付けになってしまった2日間でした。
ラストのポージングでブライアンとプルさんが手をつないでるよ! と遠い昔が嘘のような光景に和みまくりでした。
すっかりお馴染みになってしまったFaOIのテーマが流れる中、場内から手拍子が沸き起こり殆ど総立ちで周回するスケーターを迎えます。
どのスケーターもえみふる咲き乱れ〜でしたが、とりわけラドフォードのお茶目っぷりが楽しかった。
お楽しみの最後のジャンプ大会。
既に記憶があいまいなのでうろ覚え。
織田君&バトルのスピン。眼福眼福な美しさでした。
ナムくん4T、初日は成功2日目は確かすっ転んでご愛嬌。
宇野くん4T。こちらは両日とも成功で先輩スケーター達も大拍手。
ジョニーがダンサーの方に投げられ、とても綺麗に決まったのには会場から笑いとどよめきが起こってました。
まりんちゃん、3F+3Lo 初日は失敗、2日目見事リベンジ。
若手のチャンレジが終了し、最後は羽生くんが4Lo。初日は失敗だったけれど2日目は見事に成功。
戻ってきた羽生くんをプルさんやバトル、ステファンらが駆け寄って嬉しそうにハイタッチする姿にいいもの見られたなぁとこちらまで嬉しくなってしまいました。
本当に夢のような2日間でした。素晴らしいショーをありがとう!!
と、ショーは掛け値なしに素晴らしかったのですが。
今回、トイレの絶対数が足りない&トイレについての案内が不十分だったことがとても残念でした。
以前、プリンスのショーが泉野体育館に来た時は仮設トイレが設置されていたのですが、今回はそれを遥かに上回る観客数なのに会場内のトイレしかなく。
主催が違うので一概には比べられないけれど、何で? と思ってしまいました。
トイレの心配があるためか、演技中に座席移動する人が後を絶たなかったのも残念です。アイスショーは年齢層も高いし、特に今回は寒かった上に史上最高の観客数でトイレの心配があるのはわかるけれど、演技中に堂々と腰も屈めずに移動するのはやっぱり控えてほしいなと思います。
せっかく地元で開催されるので、日頃リンクに行ったことがない人にも気軽に見てほしいけれど、今回のトイレにまつわる件といい近所のバス停の貼り紙を見ても、少し前までは当たり前なことが当たり前に出来ない人が多くなっているのかなと思うと、何だか悲しくなります。
雨の中、わざわざ遠回りさせての入場といい、遠方からはるばる来た方には色々申し訳なく思ってしまったところがあった今回の運営でした。
トイレのアナウンスについては、最終日はさすがに少し改善されていたようなので、もしこの先またいつか、同じ会場でアイスショーが開催される時には今回の教訓を活かしてほしいなと思います。
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