甲子園ルール
2013.08.24 Saturday
今年の甲子園は、まさかの群馬県代表の前橋育英が初出場初優勝の偉業で幕を閉じました。2年生エースの高橋くん、凄かった。おめでとう。
といかにも、ずっと見て来たようなことを書きましたが、今年は密かに応援していた学校が早々に姿を消したことや、連日の猛暑で疲れきってしまい、クドちゃんがメインキャスターにも関わらず「熱闘甲子園」も睡魔に負けて最初以外は断念したため、殆ど試合を見ないまま終了してしまいました。
さて、そんな今年の夏の大会について興味深い記事が今日のネットニュースに掲載されていました。
「甲子園で話題となったルール問題を考える周知徹底と運営の改善を」と題し、準々決勝後に指摘され準決勝で注目を集めることになってしまった、カット打法禁止やサイン伝達について触れたコラムで、なるほどなーと読んだのですが。
その中で注目したのが件のカット打法、いわゆるバントの定義について、当事者となった高校の監督と部長が知らなかった、そうで。これにはびっくりでした。私自身、高校野球を熱心に見なくなって久しいので、そんなルールがあったこと自体、今回の件で初めて知ったクチですが、昔は熱心に今は何となくながら見程度のおばさんならいざしらず、実際にプレーする選手や指導者達がそれを知らないルールって……と思ってしまいました。
カット打法で話題になった選手について知った時、すぐに思い出したのが子供の頃に読んだ超有名野球漫画の一コマです。
作中、ライバル校の小柄で俊足な選手は、主人公チームのエースに対し、まともに行っては打てないため、とにかくカットカットでファウルをし続け、結局は根負けした相手から四球を勝ちとり出塁する、というシーンがあり、子供心にそうかそういう手もあるなーと感心したものです。
それつながりで書きながら急に思い出しましたが、サイン伝達も、走者からだとダメで青森りんご農園みたいのはOKになるのはちょっと納得いかないなぁ。
ま、でもわかっちゃったものはどうしようもないのか。
投球のリズムが四拍子だとか三拍子だとか見抜いて、ベンチ内で話す人もOKなんだから、どっちもどっちかな。
でも、走者はダメでキャッチャーが相手ベンチを見て、攻撃のサインを見破ったり戦略を練ることに関しては、ルール上全く規制がない、というのは何だかなぁ。攻守は違えど、走者からの伝達だけ禁止しても意味がないような……。上に書いたようにとても優れた洞察力の持ち主ならば、ベンチからだって投手の握りやクセを見破る人は実際にもいるだろうし。超高校級のピッチャーならば、わかってても打てない球ってのもあるしね。
ってそれはともかく。
ルール改正自体は、その時代に合わせて変えていくことは必要なことだし、プロとは明らかに違うのだから、高校野球独自のルールがあってもいい、というより寧ろ必要だと思いますが、それが現場にちゃんと周知徹底されていないのは、一体誰のためのルール、ということになるので、今回の件を契機に大いに改善してほしいなと思います。
でも、このカット打法禁止ルールは、一体いつから、どんな経緯で決まったんだろう? 気になったのでちょっと調べてみたところ、1972年に東洋大姫路高校に在籍した前原選手の粘り打法がきっかけだったようです。
ということは、直後ではないにせよ20世紀中には現在の定義に近いものが出来ていたはずで意外と古いルールだったんですね。
そうなると、千葉君の努力にはひたすら敬意を表しますが、今回のことは仕方ない部分もあるのかも、という気がしてきました。
ルールそのものについては、誰にでも出来ることではないので、小柄な選手が生きる道を閉ざさないでほしい、という思いは大いにありますが……。
ただ何でそんな大事なルールを監督さんはきちんと理解していなかったんだろう? という疑問と、高野連側も準々決勝が終わるまで待つのではなく1回戦からきっちりスリーバントと見做すこともこともあるからね、と注意しておけばよかったのでは? という思いは残ります。
そういえば、数年前にナベちゃんこと西武の渡辺監督は、野球のルールってとても複雑だからどれだけルールブックを読んでも飽きない、と言っていて感心したことをふと思い出しました。
選手を預かる以上、責任が凄くあるし抗議をするにもルールをよく知らないと出来ないから、とも言っていた記憶があります。
勝つためには手段を選ばず、ではなく。自らルールを理解し選手を育てる、そういう思いを全国の高校野球の指導者が持ってくれたら……と思います。
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