ごきげんいかが？

今冬は今まで経験したことがない暖冬です。雪がないのはもちろん、何が違うかと言えば、ものすごい寒がりな私がカイロをほぼ使ってません。
けっこう暖冬だった昨冬でさえ、１シーズンで１箱以上カイロを使いましたが、今年はほんの数個だけ。ちょっと寒いかなと朝貼って出かけて会社で暑くてたまらなくなって剥がしたことも（苦笑）。

そこまで寒くないのは身体には楽だけれど、今夏は私が住んでいる地域でも水不足になりそうだな、とか冬がこれだけ暖かいと虫等が異常発生して作物に影響が出そうだな、とか素人考えでも何か起こりそうで怖くなってきます。

昨年末に某有名アナウンサーが血液ガンに罹ったことを公表しましたが。先日、術後に動けるようになりコインランドリーに行きました、という記事を読んでものすごーく共感しました。
うん、私も二度目のリンパ節切除の手術後、ようやく色んな管が外されて動けるようになってトイレ以外では、コインランドリーに張り切って行きました（笑）。まぁ、正確には病棟の共有スペースにある本棚に本を物色に行ったのが先ですが。
今から思うと何であんなにコインランドリーに行きたかったのか不思議ですが、あちこちつながれて自由がなかった間ずっとお水が飲みたいとかトイレに自分で行きたいという欲求と同じくらい、歩けるようになったらコインランドリーに行って洗濯するぞ！という妙な決意がありました。

なので、某アナウンサーのような有名人でも動けるようになって最初にすることは名もなきおばさんと変わらないんだなぁと思うと何だか嬉しかったです。

それがきっかけで、たまにネットニュースに闘病の様子が上がると、クリックして読んでます。内容には概ねそうだなぁと共感出来たり、この人はこう思うんだなぁという感想を抱くのですが。そういう記事に寄せられているコメントが酷すぎてげんなりしてしまいます。

何だろう、病人は貧しい存在であって常にお金の不安に怯えて好きなところへ行ったり、好きなものを食べたりせず、ひたすら健康と周囲に気を遣い、自分を卑下したり暗く悲しんでいるべき、みたいに思っている人が一定というかけっこうな数いるんでしょうか。
個室に数ヶ月入院なんていいご身分、という声がかなりありましたが。
アナウンサーに疎い私でも顔と名前が一致するような有名人が、大部屋に入院したら逆に病院も困ると思うのですが。
それに、何度も入院を経験した側からするとお金に余裕があるのであれば私だって個室がいいです。弱っている時に他人の言動に煩わされるのは心身ともにかなり負担です。

芸能人や有名人の闘病については、一挙手一投足にいちいち注文をつけるのに、某水泳選手のような人だと無条件に同情する、というのも理解できません。

病状も残りの人生をどう過ごすかも人それぞれです。

公的な職業にある人が、堂々と世界に向けて”病気になるのは本人に問題があるから”なんて発信してそれに少なくない数のいいねがつくような国では仕方がないかもしれませんが。

治療しながら仕事をするようになって、心がけていることがひとつあります。それは決して無理をしないこと。
動けるときは一生懸命働きますが、やりすぎないように心がけています。それは、身体がしんどいのももちろんありますが、今ここで私が頑張りすぎてしまうと、次に闘病しながら仕事をする人が現れた時に絶対に”しおんさんはやっていたのに、貴方は怠けている”と言われるのがわかるから。
闘病に限ったことではなくとも、育児休暇の取得の仕方ひとつでも私たちの時は、何々したのに……みたいなことを言う人が必ずいます。
自分の時とは１０年以上時代が違っていても、です。

こんなところで、お気楽に闘病生活を名もなきおばさんが送ったところで何かが変わるわけではないけれど。
私は動ける間は、出来る範囲で好きなところへ行ったり、好きなものを食べたりして自分の生活をこれからも楽しみます〜。