カサブランカ
2018.09.15 Saturday
先月末から今週にかけて『カサブランカ』『男と女』、『シェルブールの雨傘』と往年の名作3本が、昼間のBSプレミアムで放映していたため、留守録して順番に鑑賞しました。
どれも名前は知っているけれど内容は知らず。後者2本は有名な音楽のみ知っていますがストーリーや出演者等全く知らず。カサブランカは本当に何も知らず、カサブランカ=香りが強い大輪のユリ くらいの認識です。
「カサブランカ・ダンディ」なら知ってるよーと。イントロだったか間奏だったかでお酒をブワーッと吹くのが子供心にカッコ良かったです。
あぁいうのって今なら絶対にアウト何だろうな、と思うとつくづくつまんない世界になっちゃったなと寂しいです。
さて、肝心の映画ですが。どれも相当古い作品です。うっかり最初の『カサブランカ』を見るまで当時は当たり前のモノクロであることを失念していて、最初の画が出て来た時に白黒かーと間抜けなことを思ってしまいました。
戦後に作られた『男と女』は一部カラー、シェルブールのみカラーでした。
『カサブランカ』は本当に何にも知らず、初めてハンフリー・ボガードの顔と名前が一致しました(^^ゞ
当然、イングリッド・バーグマンが出ていることも知らず、最初の主な出演者の名前が出た時に初めてあ、「誰が為に鐘は鳴る」に出ていた物凄く綺麗な人が出るのかと気づきました。
なので、第二次大戦中のカサブランカ(アフリカにある当時仏領の都市名)が舞台だからそのタイトルなのか、と冒頭1分で初めて納得でした。
これは文句なしに面白かったです。予備知識がない分、ストーリーも素直に楽しめて最後はえ、そうなるの!?と少々驚きましたが意外に明るい結末で気持ちよく終わりました。
ハンフリー・ボガード演じるリックは確かにものすごく魅力的でしたが、ヒロインのイルザは正直に言って、超絶美人な面以外はあまり魅力を感じなのかったのですが、あのリックがそこまで惚れた女なんだからきっと良い女なんだろう、と無理やり納得しました(苦笑)。
リックやサムも魅力的なのですが、個人的にはルノー署長がいい味出し過ぎていて良かったです。
結末は賛否両論分かれそうですが、私はあれしかなかった気がします。もし、リックがイルザの思いに応えて自分のために通行証を使ってしまったら、きっとあとで後悔したと思います。
”We have always Paris”だったかな。ウロ覚えですが、2人の関係はこの一言に尽きます。俺たちにはパリがある=その幸せな思い出だけでこれから先もずっと幸せだ なんて一生に一度でいいから言って(言われて)みたい台詞です。
”Here’s looking at you,kid.”君の瞳に乾杯 が最も有名な台詞だそうですが、私は上に挙げた台詞が一番グッときました。
そう、何の知識もなかった分、漫画や小説等で散々目にした君の瞳に乾杯 はこの映画から来てたのかーと物凄い驚きでした。
中盤の「ラインの守り」が「ラ・マルセイエーズ」にかき消されてしまうシーンはちょっと胸が熱くなりました。当時の詳しい国際情勢を理解していなかったので、そんなことをしたら店にいる人全員がドイツ軍の牢屋に入れられてしまうのでは? とハラハラしたのですが、モロッコではナチの力がそこまで及んでいなかったこともこの作品を通して知りました。
戦意高揚のプロパガンダ作品の1つだそうで。
言われてみればそんな面もありますが、知らなければ普通に戦時下のラブストーリーと思って見ます。実際、見ている時は戦意高揚は殆ど感じなかったです。
同じプロパガンダでもドイツや日本で作られた映画とは随分趣が違うんだなーと妙な感心をしてしまいました。
で、カサブランカはかなり楽しんだのですが。
『男と女』は正直、それほど楽しくなかったです。有名なテーマ音楽は確かにとてもストーリーに合っていましたが。肝心の物語が、所詮美男美女の絵空事だなーと思ってしまって(汗)。
ヒロインがごく普通の女性だったら、きっとその先の展開も何も生まれなかっただろうなと興ざめしてしまいました。
結局、ルイってただの女たらしじゃないの、と思った私はつくづく恋愛映画に向かないんだなと自分で苦笑してしまいました。
最後の『シェルブールの雨傘』。これ、ミュージカル映画だったのですね。
知ってたら見てません(おいおい)。しかも「コーラスライン」とか「アマデウス」とか普通(?)のミュージカル(アマデウスはオペラかな?)は台詞の部分もありつつ、肝心な場面が歌と踊りですが、シェルブールは徹頭徹尾、台詞が全部歌で。5分でもう勘弁してーと涙目になりましたよ。
カトリーヌ・ドー・ヌーブの若かりし姿ってこんなのだったのか、というのが唯一の収穫かなぁ。
物語も、え?それってあんまりな展開じゃないの、というものだったし。
有名なあの音楽はもの悲しいメロディーだけど……と冒頭思っていたら、だからそういう話にしたのかしらと思ったくらいです。
というわけで、これも私の貧しい感性ではまったく楽しむことが出来なかったのでした。
そんなわけで、今回の3本は1勝1敗1分かな。
何事も体験しないとわからないので、好みに合わないのもあったけど見ることが出来てよかったです。
そのうち「ひまわり」どこかでやってくれないかな。死ぬまでにこれは見ておきたいです(←レンタルしなさい)。
あ、♪ボギーボギー あんたの時代は良かった はハンフリーボガードのことを歌っていたんですね。40年くらいたって初めて理解しました。
確かにボガードは今見てもカッコ良かったけれど。あんたの時代は良かった、男がピカピカの気障でいられた のが良いというのは全面同意は出来ないかなぁ。
冒頭部分の歌詞とか、今それを実地に移したら大問題になりそうです(^^ゞ
かなり違うけれど、「笑点」でよく小遊三師匠が自身をアラン・ドロンに重ね合わせた発言をして笑いを取っていますが、アラン・ドロンの名前しか知らないので師匠が憧れる(?)くらい素敵であることがよくわかりません(ぽりぽり)。
あんまり気が進まないけれど(え?)、アラン・ドロンの出演作品も近いうちに見て確認したいと思いますー。
わからない時点での勝手なイメージはアラン・ドロン=フリオ・イグレシアスなのです。フリオ、子供心にまっっったく良さが分からなかったからいい意味でそれが壮絶な間違いであることを願おう。
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