九萬坊大権現
2017.11.23 Thursday
今日は勤労感謝の日。
しがない役立たずなサラリーマンは今日は楽しむのだー、というわけで今日は友人に誘われて内川にある九萬坊大権現に行ってきました。
同じ市内にありながら、ダムと筍の里があるところという認識しかない内川にはこれまで全く縁がなく。完成した子供の頃に家族に連れられて以来の実にン十年ぶりに訪問してきました。
まず最初に訪問したのは内川ダム。この日の天気予報は終日雨。今の時期の金沢はとにかく雨、雨、雨、たまに霙が普通なので相当の雨も覚悟しましたが、出発した時はいい感じに曇り空。ダムに着いてもまだ曇り空でした。
ダムは山間にあるので、周囲の景色がいい感じ黄色や赤に紅葉しています。
風はちょっと冷たかったけれど、空気が澄んでいてとても気持ちがいい!
子供の頃以来に間近で見るダムは綺麗な緑色の水が湛えられていて、周囲の景色との色合いがとても綺麗でした。
高いところが苦手なので写真がなくて申し訳ないですが、水面にさりげなく周囲の山が映っていて、晴れた日ならもっと綺麗だろうなーと。
この辺の山は手入れがされていないため、色んな形の木がごちゃごちゃですが逆にそれがとてもいい感じで。自然って面白いなーと感心してしまいました。
ダムの次はお薦めスポットその2、としてダムからほど近い住吉町の奥にある小さな神社を訪問。
住吉町って全国至る所で聞く地名ですが、何か謂れがあるのかな?と今簡単に調べてみましたが、各地それぞれの由来があるようです。
それはさておき、名前だけは知っていたけれど足を踏み入れたのは初めてな住吉町。金沢にこんなところがあったとは? という感じの時代が少しタイムスリップしたような小さなムラでした。間近で見るのは殆ど初めてな古びた土蔵が残っていたり、昭和の記録映画で目にするような古い木造建築がそこかしこに建っていました。
住吉神社の周囲には樹齢100年は軽く超えるのでは? と思うような巨木が聳え立ち、老朽化により?切り倒された切り株も、そのままオンザステージになりそうな大きな丸です。神社の鳥居に支那事変からの帰還を祝してと彫ってあるのに時代を感じます。
住吉町を出て一旦、末町の方へ続く道を下り、お昼も近づきお腹も空いてきたので内川近辺では有名なそば処”宮川”でお昼ごはん。
初めてですが、かなり有名なそば店のようで。店内はお客さんでいっぱい。私達は運よくすぐ席につくことが出来たのですが、途中でトイレに行った際、入店を待つお客さんが行列になっていて驚きました。
たまたま隣県から見えられた年配のご夫婦と相席になったのですが、その方によると県外からのお客様も多く、最近地元のテレビでも紹介されたためますますお客さんが増えているそうです。
このご夫妻が本当に感じのよい素敵な方々で、美味しすぎるお蕎麦ともどもとっても楽しいお昼ごはんになりました。
夏でも温かいお蕎麦が好きな私は冬季限定の鴨南蛮を頂きましたが、細麺でもちもちでコシがあって本当に美味しいお蕎麦でした。鴨ももちろん柔らかくて香ばしくて。そば湯は別に作っているだけあって、そばがきに近いくらいのとろみがあってこちらも大変美味しかったです。
デザートに頂いた、そば茶プリンがこれまた絶品でした(^-^)。
先ほどの住吉神社もそうでしたが、お蕎麦やさんの周囲にも立派な木がたくさん。友人の1人がとても木に詳しくて、これは何の木、あっちは何と的確に教えてくれるのにへえぇぇぇと感心しきりです。
残念な鳥頭なので、せっかく教えてもらってもすぐ忘れてしまい、今日ちゃんと覚えたのは栗の木だけですが(えぇぇ?)、1本でも分かる木が出来ただけで大満足です。
お腹も心も満たされ、大満足で店を後にして本日のメインイベント、九萬坊大権現へ。
お蕎麦やさんのすぐ近くでした。
駐車場に車を停め降りると、赤い柱に九萬坊大権現と書かれたすぐ横に八萬坊大権現と併記してあります。反対側の柱には黒壁山薬王寺と書かれていました。
九萬、八萬とあるからには七萬とか六萬もあるのかな?という友人の言葉に一萬坊から順番にあるのかも、と単純に信じてしまいましたが、どうやらそういうことではないらしく(苦笑)。
•九萬坊大権現(くまんぼう だいごんげん)
九萬坊大権現、八万坊大権現、照若坊大権現(てるわかぼう だいごんげん)の三聖大権現は、嘗て(かつて)金沢城内に鎮座し祀られていたが、ある時城を巡回していた藩主が、九万坊の祠(ほこら)の前で、「会釈をして通ってください」と家老に言われたので、藩主は、「加賀の太守は私である。私以上の者は出ていってほしい」と言ったところ、その夜、加賀の国境を寂しそうに越えてゆく三人の僧の夢をみた。それが九万坊であると知るや、あわてて連れ戻しに家老を差し向けたという。三代藩 利常公の時、黒壁山(金沢の別所にあります Hoo Poo 注)へ後遷座されるが、明治三十五年、同山は遠く淋しき山道にて時に参拝人を脅かす悪徒の出没もあり、御移転を契約した折、信者の嶋田直勝の枕頭に出現し、「速やかに移転せん。場所は野田の桃雲寺なり。」と示された。信者世話人相諮り当寺に御遷座されるも当寺は前田家歴代の菩提所なるに因縁浅からぬ御縁である。三聖大権現の威神力多大にして、商売繁盛・身体健勝・種々心願の達成等、招福・開運の御加護を仰がんとする多数の信者の帰依する所である。 パンフレットより
本堂は入り口から坂道を少しくだってすぐのところにあります。
天狗の羽をかたどったのがシンボルマークです。最初、天狗の羽と知らず、菊の花を横から見た図だと思ってました(^^ゞ
拝礼を済ませ、まずは奥の院へというわけで。本堂のすぐ横にある奥の院→と書かれた立て札に従い、進んでいくと急こう配の遊歩道をえっちらおっちら下って行きます。すぐ横を川がごうごうと音を立てて流れていて、ちょっとした山奥へ来た気分です。
友人から聞いたところによると、奥の院にはお松の方が使用していた鏡が祀られているそうで。鏡に嫉妬や恨みなどのよくない思いが籠っていて、その怒りが災厄をもたらすのを鎮めるために祀られたとのこと。
川沿いの山道をくだっていくと、目の前にものすごい急こう配の石段が出現。
遠くから見ている時は、金毘羅さんの石段みたいなんて呑気なことを思っていましたが、目の前で見るとあまりの急こう配さと石段の狭さにびびりまくりです。
私は昔から高いところが大の苦手で吊り橋はもちろん、歩道橋だって出来れば渡りたくないくらいのヘタレです。
そんな私にここを登れと? と心の中で問いかけますが、もう後戻りは出来ません。怖いよう怖いようと呟きながら(やめなさい)一段一段登っていきます。怖いので足元以外は絶対に見ないようにしていたため、周りを見る余裕なんて一かけらもありませんでした。
どうにかこうにか登った先には想像より大きな祠がありました!
登りながら、高い山の頂上なみに狭い足場が殆どないところを想像していたため、それなりの広さがある祠でほっとしました。
手前の炎の形をした置物は、蝋燭を立てるためのものらしく、真ん中にいくつも蝋燭を立てるための針がついています。
こわごわ、何にも悪さをしませんからどうか無事におろしてください、とお願いして今度は再び急こう配な石段を一段ずつ降りて行きます。
怖くて仕方がなかった行きと違い、下が見える帰りの方がまだ怖くなかったです(^^ゞ
無事に石段を下りきった時は、安堵感からどっと疲れが(苦笑)。
あんなに怖い思いをしたのは久しぶりです。
帰りはくだってきた山道を登るため、再び本堂に着いた時にはすっかり息が上がってしまいましたが、大してことはしていないのに充実感がとってもありました。
本堂でおみくじを引き、ご住職のありがたい解説を聞き、周囲をのんびり散策。
歩き始めた時は空気が冷たいと思ったのが、奥の院への道中ですっかりぽかぽかどころか暑いくらいでした。
最初に行った内川ダム界隈もそうでしたが、この辺は木と言う木に雪つりがしてあります。街中よりは雪が多いけれど、昔に比べたら遥かに少なくなった雪でもこうして冬が来る前にきちんと雪つりをする習慣に頭が下がる思いと、何にもないのに早々と縄で縛られている木がちょっと可哀想な気持ちも。
本堂の前には不道明王が鎮座していました。
霊感ゼロなので、何かパワーを感じるとかそういうのはまったくなかったけれど、まるで秘湯のような道を歩いて綺麗な景色を眺めながら川音を聞いて、えっちらおっちら歩いたり、友人とのんびりおしゃべりして、日々家と会社の往復で山のようにため込んでいたストレスがすーーーーっと消えて行きました。
九萬坊の入り口には見事な枝垂桜の木があり、桜が咲く頃にまた訪れてみたいです。
楽しい休日をありがとう!!
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