ディープな世界
2011.02.12 Saturday
昨夜、「沈まぬ太陽」をながら見しながらCMでチャンネルを変えた時にやっていた『ディープな世界』。
村田兆治×牛島和彦×佐々木主浩という何とも濃ゆくて豪華な顔触れに劣らぬ、濃すぎる内容にすっかり引き込まれてしまいました。
いや〜〜〜たまたま見ただけですが、面白かった!!
佐々木がしゃべりなのは、大魔神大活躍時から知っていましたが、牛島さんてあんなにしゃべる人だったんですね。さすが関西人。
若い(?)二人の話をうんうん笑って聞きながら、時折ずばっとこれだけはという感じでたまに持論を話す兆治さんという取り合わせのバランスも良かったです。
しかし、佐々木って牛島さんはおろか、兆治さんにまで「大魔神」と呼ばれているのが可笑しいというか凄いなーと。
当たり前ですが、それぞれフォークで一時代を築いて来た人達なだけに、一言一言にやらた重みがあって。改めてプロの世界は凄い!と実感でした。
しかし、フォークの代名詞みたいに思っていた兆治さんですが、1試合150球くらい放るうち、フォークは僅か14〜5球なんですね。それで、あのインパクトはやっぱり魔球のなせる技というか何と言うか。
やくさんではないけれど、兆治さんのフォークは野茂同様、伝授するのは難しそうです。
普通に考えても、かなり無理のある投げ方のフォークですが、今や大リーグでは投手寿命に関わるため投げる人がいない、というのにはびっくりでした。
間に挟まれる関根さんの小ネタがまた絶妙に面白く。残念ながら世代が違うので、時々よくわからないのがもどかしかったです。伴宙太って名前は知ってるけど「巨人の星」見たことないので、その面白さが映像見せられてもイマイチピンと来ないよ(T-T)。どれにもしっかり反応していたアナ女子は、一体いくつなんだろう?と思ってしまいましたよ。
谷亮子が決して背中をつけて寝ないとか、大魔神vsイチローの野球盤対決の話は色んな意味でびっくりでしたが(笑)。
最後に3人が見せたそれぞれのフォークの握りが見事なまでに全員違っていたのも興味深かったです。本当にタイトルどおりディープな世界をありがとう!な番組でした。
これ、毎回スポーツとは限らず色んな分野のディープな世界を追求していく番組のようで。普段は時間帯が遅いのが難点ですが、週末の楽しみがひとつ増えました(^-^)。
ようこそ、アムステルダム国立美術館へ
2011.02.12 Saturday
3連休2日目の今日は、本日からシネモンドで公開になった映画「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」を見てきました。
このところ雪やら元々日曜しか休みがないのが続き、すっかり映画館に行く機会が減り。そろそろ何か見たいな〜と思いつつもコレと思うのが見つからない中、先日シネモンドから送られて来た会報を見た瞬間、何故かコレを見に行こうと思ってしまいました。
と言っても美術に格別な関心があるわけでもなく。しいて言えば、去年出張でドイツに行った際、乗り継ぎがアムステルダムだったおかげで、何とな〜くアムステルダムに親近感があったことくらい(苦笑)。よくわからないけど、レンブラントとか日頃目にすることはまずない、歴史的著名な絵画が大きなスクリーンでたっぷり見られるかも、くらいの気持ちでした。
2004年、アムステルダム国立美術館の大規模な改装工事が始まった。ここはレンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」などを有するオランダ随一の美術館。解体が始まると市民団体が反発。その後も政府や自治体の許可待ちで、工事は何度も中断。各方面からの横槍に対しての妥協が続き、関係者たちは次第に熱意を失っていく。工事再開のメドが立たずに、廃墟のようになっていく美術館。はたして美術館はいつ完成するのだろうか。goo映画より
アムステルダム国立美術館の改装に纏わる話、ということ以外何の予備知識もなく見た結果、見始めて数分で初めてドキュメンタリーであることに気づきました(^^ゞ本当に上に引用したあらすじのまんま。
美術館の改装を巡り、処々の理由により計画が二転三転していく様子を淡々と描いていきます。ドキュメンタリーなので出てくるのは俳優さんではなく、本物の館長や学芸員、市民団体の代表、プロの修復技師や建築家etc.
この美術館についての知識が皆無だったため、現在改装中であることすら知らず、今は紆余曲折しているけれど、最後に出来あがったのを見るのが楽しみだ〜〜と思い続けて数十分。暗がりで時計が見えないので時間はわからないけど、これ、いつになったら完成するの?もう2008年まで来ちゃったけど、まさかの魔法で急に出来あがるのか?とバカなことを思っていたら、、最後の最後まで完成せず。え?これで終わっちゃうの!?というところで映画は終了。
他にちらほらいた観客の誰もが「まだ何かあるんじゃ……」とでもいうように、エンドロールが終わっても明りがつくまで誰も立ちあがらず、待つこと数分。結局何もないことがわかり、ようやく腰を上げるという珍しい(?)光景となりました。
最初は意気揚々と新美術館への意気込みを語っていた、改装に携わる重要スタッフの誰もが、いつになっても着工のメドさえ立たない状況にどんどんトーンダウンし、あるものは遂にその状況に耐えかねて「何度も何度も洗われてすり切れ寸前のシャツ状態だ」と言い残し去って行ったり。
果ては館長としてこの改築を取り仕切ってきたロナルド・デ・レーウ氏までもが辞任することに。
ちょっといくら何でも無責任じゃないの、と思ってしまいましたが、何故かそんな彼へのお別れコンサートまで開かれる事態にとてもお国柄の違いを感じてしまいました。
そもそも、いくら世界を代表する美術館の館長とはいえ、一美術館館長の言動があそこまで自国メディアで取り沙汰されるのにもびっくり。
21世紀美術館はもちろん、東京・上野にある国立美術館の館長の名前すら知らない身には何だか不思議な光景でした。
しかし、いかに歴史的・世界的建造物の改築とはいえ、ここまでこじれるのはどうなんだろう?恐らく日本だったら、一市民レベルが口出し出来るような範疇では決してないはず。21世紀美術館なんていつの間にそんな話が?とか思っているうちに出来あがった気が(汗)。いや、完成形に何の文句もないので、あれはあれでいいと思うけどね。
1人1人、特に美術館側のスタッフ達の誰も見たことのないような素晴らしい美術館を作ろう!という気概は各人へのインタビュー等からすごく伝わってくるのですが、いかんせん横やりが多過ぎて。
特に酷いと思ったのは映画でもたびたび登場するサイクリスト協会。オランダは自転車がとてもメインな街だというのは、先の出張で同行者から聞き「へー」と思っていたのですが、いくら大切な市民の足だからと言ってあそこまで自分達のことしか考えない主張をし続けるのはどうなの?と思ってしまいます。ひたすら声高に「市民の〜」と錦の御旗を掲げて発言する彼女の顔を見ながら、どこの世界、どの国でもこういう人って顔や口調が似ているもんだなーなんて妙なところに感心してしまいました。
建築家の「自転車のための道は最初から考慮されていた」というのは正しい。「民主主義の悪い面が出た」というようなことを言っているくだりには大いに頷いてしまいました。
館長だったか、別のスタッフの言葉だったか忘れましたが「長引けば長引くほど最初の頃に持っていた、素晴らしいもの、凄いものを作ろうという情熱が薄れてしまう」というのには大いに同感です。何事かを成し遂げるには、やっぱり勢いというのもとても大事である、ということを改めて感じさせられました。対案や修正案を出しても出しても、何それ?というような難癖をつけられてばかりでは、どんな人だってやる気がなくなるよなーと。
映画が進むにれ、日頃会社で繰り広げられている光景が妙にフィードバックしてしまい、余計にスタッフ達に共感してしまってました。
未だに完成していないのもあって、映画の終わりは微妙な感じになってしまいましたが、途中の古い絵画を修復する様や、どの所蔵品を展示するか書庫から膨大な絵画を引っ張り出してきてあぁだこうだと議論するくだりや、アジア館の展示責任者が自ら1週間もかけて建築家が出した設計図から模型を作って展示品の配置を考えるシーンなど、普段は決して知ることのできない美術館の裏側をたっぷり楽しめました。
普段、何気なく行く美術館ですが、こうして展示に漕ぎ付けるまでには、実に様々な人達の思いや情熱が詰まってるんだなーと思うと、今度からはまた違った思いで展示品を見られそうです。
アジア館の責任者が館長ともども惚れ込んだ金剛力士像の買い付けが決まり、到着した像を開梱した際に見せた表情がとにかく素敵でした。あー人って本当に嬉しい時はこんな顔になるよなーと。
彼が望むように40年後「おじいちゃんが作ったんだよ」と胸を張って言える美術館が無事、完成することを陰ながら遠い海の向こうから願ってしまうくらい、あのアジア館責任者がよかったです。
かなりどうでもいいことですが、この像が梱包されていた木箱が、日頃仕事で見慣れた箱とまったく同じだったのに驚くやら笑うやらでした。あれって日本の梱包箱基準で決まっているものなんでしょうか。世界的な美術品と大型工業製品が同じ形式の箱に収まっていると思うと何ともむず痒いような気がしてきます。
とりあえず、現時点では2012〜13年に完成予定だそうで。果たして本当に無事その年までに完成するのか?本作を見た後だけに余計、疑心暗鬼になりますが、無事完成した暁には是非、現地に足を運んでじっくり見てみたいけどきっと無理だろうなーと見果てぬ夢を抱いてます。
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