野火
2006.08.21 Monday
先日のA新聞の土曜版に「野火を読みましたか」というコラムが掲載されていました。
筆者が教鞭を取る大学で学生に聞いてみたところ、読んだことがあるという生徒は一人もおらず、中には「大岡昇平とは中国の作家ですか?」という質問をしてきた生徒もいた、との記述には思わず苦笑してしまいました。
しかし、そういう私も大岡昇平は戦争文学というジャンルを確立させた作家で、表題の他に「レイテ戦記」「俘虜記」などの作品があることは、遠い昔の文学史の知識で辛うじて知っていても読んだことはなく。
元々戦争にまつわるドキュメンタリーを見ることは、かなり好きですが、文字での表現はどうにも怖くて、これまで逃げてきたのですが、戦争について正しく理解するために読むことも必要、との家族の言に従いこの機会に読んでみました。
野火
大岡 昇平
フィリピン・レイテ島で敗残兵となった主人公・田村が、胸の病気のため態を追放され、食糧不足から病院にも受け入れらず、死までの僅かな時間を過ごすため島内を彷徨う姿を描いた小説です。
リアルで緻密かつ叙情的な表現から、ドラマや映画では決して知りえない、当時の戦地がどのようなものであったかをまざまざと伝えてくれます。
政治的な見地でなく、単なる一個人から見た戦争がどんなものであったのか。
飢えやマラリア等、現在では想像すらも難しい事柄が、まるで目の前で見ているかのように体感させられました。
いつ死んでもいい、と思っているはずの主人公が、いざという局面に遭遇するたびに見せる生への執着。極限状態におけるエゴのぶつかりあい。
それらが全て限りなくリアルに、淡々と綴られていくことで強烈な印象を残す一方で、戦争の悲惨さを描いた作品でありながら、あまりに圧倒的な世界に涙すら流すことを読み手に禁じてしまう強さ。
もし、自殺を考えている人がいるのなら、「貴方が必要だ〜」というキャッチコピーのCMで励ますより、この小説を読んでもらった方が何倍も効果があるのでは? と思うくらい生きることについての説得力に溢れた小説だと思います。
戦争とはどんなものであったのか、それを正しく知るために、今もこれからも多くの人に読んでほしい作品です。
祝・初優勝
2006.08.21 Monday
昨日の熱戦を受けての再試合。今日は仕事中も気になって、3時の休憩の時にヤフーのトップページでチェックしたところ、早実悲願の初優勝!の文字に思わず小さくガッツポーズしてしまいました(^^A
田中・斎藤両投手とも、昨日相当な球数を投げているので、今日はもしかしたらどちらかのワンサイドになるかも・・・なんて思ったりもしましたが、そんなことは全くの杞憂でしたね。
早実が先制して、駒大苫高が追い上げて、昨日以上に手に汗を握る熱戦だったようで。先ほどニュースでダイジェストを見たところによると、今日も最終回に147キロを投げ、最後は田中君を見事に空振り三振に取る、というこれ以上ない結末。一体どこまで底知れないスタミナの持ち主なんでしょうか。凄すぎます(><)。
ずっとクールと言われていた斎藤君の泣き顔に、思わずもらい泣きしそうでした(笑)。
全然何のゆかりもないけれど、ホント嬉しいです。おめでとう〜〜!!
王さんにもものすごく励みになったことでしょう。
準優勝の駒大苫高ナインもお疲れ様。3年連続決勝進出の強さはやっぱりホンモノでした。
今夜の熱闘甲子園が楽しみです!
それにしても斎藤君、来年タイガースに来てくれないかなぁ。
久しぶりの素晴らしい決勝戦に喜んでいたら、、久保田と球児も揃って復帰のニュースが(嬉)。
どっちがクローザーになるのか、少々気になりますが、週末は本当に久々のJFKリレーがどうか見られますように(祈)。
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