チーム・バチスタの栄光
2006.03.13 Monday
WBC、審判の判定を覆すとはどうなってるの!?と思いながらも、
何だかんだ言ってアメリカの方が日本より遥かにやる気なのでは?
と思ってしまいました。
面子も大リーグに詳しくない私でさえ、知ってる名前がズラリだし。
遅きに失した感ありありですが、日本も各球団や個人のみみっちいエゴ
なんて捨てて、メンバー構成や事前の練習など、本気で優勝するための
策をもっと必死になって講じることは出来なかったのかな?とちょっぴり
歯がゆいです。
さて、昨日宣言していた
チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
読破しました。新聞広告を見た時点から、絶対面白そう!と思っていた
とおり一気に読み切る面白さでした。
最近、本を読んで泣くことはあっても、あんなに堪えきれずにげらげら
笑ったのは久しぶりだったので、そういう意味でもほんっと気持ちよく
読み通せました。
既に読み終えた多くの方が言われているように、白鳥さん楽しすぎです。
主人公の田口センセもかなりいい性格だし。
どちらも捨てがたい美味しさ&素敵さですが、個人的には高階病院長に
惚れました。なんて素晴らしいバランス感覚の持ち主なんでしょう!
四角四面に見えて、とてつもないことを平気でさらっとやってしまう
あの柔軟さ。いや〜こういう上司がトップにいたら、いい組織になる
だろうなという見本のような方ですね。それでいてさりげなーくブラック
な面も持ち合わせてますし。
ちょっとタイプが違いますが、タイガースの我らが兄貴・金本選手の
真面目さとやんちゃな遊び心が絶妙に見え隠れする、あの魅力的すぎる
人柄にちょっと通じるような印象を持ちました。(←どんなたとえやねん)
しかし、病院特に大学病院を舞台にした小説といえば、『白い巨塔』や
初期の渡辺淳一作品などに見られるような、とにかくドロドロな人間関係
に話の面白さとは別にうんざりさせられることが多いのに、同じ医療小説
でここまで楽しく読ませてしまうのは凄いです。
もちろんこの小説の中でも、女同士の争いは醜いと言うけれど、男の嫉妬
も醜すぎる、、と思わせるエピソードがいくつもあるのに、それでも
不思議と負の感情にならないのは、ひとえにテンポの良さと各登場人物
の魅力の賜物でしょうか。
大竹さんの涙についての白鳥さんの鋭すぎるコメントには、もう素で
うん、その通り!と頷きまくりでした。
ところどころに覗かせる医者の本音と建前の構図には、気持ちは
わかるけど患者とすればたまったもんじゃないなーと(^^A
もし、この先入院する羽目になった場合、出来れば大学病院には収容
されたくないという気持ちを一層強くしてしまいました(苦笑)。
ミステリーの要の謎解きも難しすぎず易しすぎず、のさじ加減バッチリ
で、そちらの面も大いに満足でした(^-^)v
ところでおしまいの方で、田口センセが白鳥さんの子供でもひっかかりそうにない偽者にだまされていたと知りショックを受ける場面、
すすすすすいません。私もあの場面を読むまで本物だと信じてました(爆)。確かに自分の頭使って考えてないもんなーと小さく反省した
瞬間でした(^^ゞ
何はともあれ、これはホント人にも自信を持って面白い!と薦められる
1冊です。未読の方、騙されたと思ってお試しあれ。
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Comments
ご無沙汰しております(><)
お元気ですか??
タイトルを見て反応しまくりました。
私も雑誌の紹介文を読んで気になったので読みました。一気に読破してしまいました。
私は鈍感なのか最後まで真相がわからなかったのですが(汗)
それと、、白鳥さんには私も騙されました。
いいキャラだけど、知り合いにはなりたくないです(笑)
Comments
さきさん、こんばんは!
こちらこそご無沙汰しております〜。お元気ですか?(^-^)
この本、広告効果絶大ですね。でも、あれを見ると無性に読んでみたくなりますよね。しかも期待を裏切らない内容だし。
真相、私も途中で何となく犯人はこいつだ!というのはわかりましたが、方法はもちろん最期までわからずへぇぇ〜そんな恐ろしくも簡単に!?と思いました(^^ゞ
白鳥さん、ハタで見ている分には楽しいけれど、確かにお知り合いになりたくはないですね。何言われるかわかんないし(笑)。
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