LAST GIGS at 東京ドーム 2016.5.21
2016.05.29 Sunday
もう1週間前になりますが、先週の土曜日に東京ドームで行われたヒムロックのLAST GIGS 3日連続公演の初日に行ってきました。
2年前のツアー中の突然の引退宣言から約1年半。当初昨春かと思っていたリベンジ公演はドームツアーという形式になって戻ってきました。
本音を言えば東京ドーム3DAYS参加したかったけれど、そんな体力も病院通いでちょこちょこ休んでいる身分では週初めに2連休は申し訳なく。最終日がNGなら初日だっとこの日のみの参加でしたが、最高に大当たりでした。
駅から歩くのが嫌で(^^ゞ秋葉原に宿泊し、総武線で水道橋に向かいましたが、電車の箱の中には同志と思われる方がたくさん。歴代のツアーTシャツを着たおじさんがいっぱいで、こっそりチラチラあの時のツアーTだと背中を眺めてしまいました。
当日のセットリストはこちら。
01. DREAMIN'
02. RUNAWAY TRAIN
03. BLUE VACATION
04. ハイウェイに乗る前に
05. BABY ACTION
06. ROUGE OF GRAY
07. WELCOME TO THE TWILIGHT
08. ミス・ミステリー・レディ
09. 16
10. LOVE & GAME (Re-mix)
11. IF YOU WANT
12. LOVER’S DAY
13. CLOUDY HEART
14. PARACHUTE
15. WARRIORS
16. NATIVE STRANGER
17. Marionette
18. ONLY YOU
19. RENDEZ-VOUS
20. BEAT SWEET
21. PLASTIC BOMB
22. WILD AT NIGHT
23. WILD ROMANCE
24. ANGEL
EN1
25. The Sun Also Rises
26. 魂を抱いてくれ
27. B・BLUE
28. BANG THE BEAT
29. NO. NEW YORK
EN2
30. VIRGIN BEAT
31. ROXY
32. SUMMER GAME
ギリギリまで何をやるのかワクワクしたくて、なるべく情報収集もせずにいたのですが、直前にちょこっとだけネットサーフィンしてバンド時代の曲もやるんだーと思いつつ、詳しい内容まで覚えてなかったため、普通に1曲目からあ、これが来ましたかと楽しめました。
開演直前これまでの歴史を振り返る映像がスクリーンに流されたのがじーーんと感無量でした。改めて通して見ると、こんなにたくさんツアーやってたんだーと今更ながら思い知りました(^^ゞいつも待つのに慣れ切っていたため、勝手に少ない気がしていましたがやっぱり25年は長かった!
アリーナ32列目の右端寄りのブロックでしたが、表情まではわからなくともステージにいる姿が肉眼で見えて動きもしっかり見ることが出来ました。
5年前の震災復興ライブの時は、殆ど最後列に近いアリーナだったので、最後の最後にちゃんと肉眼で見ることが出来て本当にラッキーでした。
震災復興の時も相当な人数の観客でしたが、今回はその比ではなく。私がいた場所は比較的男女ともに細身ばかりだったのに、隣との感覚が異様に狭くて最初のうちは狭いなぁと何度も思いました(^^ゞ
見切れ席にも人がびっしりで。しかもそこの盛り上がりが凄かったです。公演中何度か両サイドのやぐらにヒムロックが来て目の前のアリーナではなく見切れ席(もしかしてあそこがライブビューイング席??)の観客を煽っていたのは本人も嬉しかったんだろうなぁと。
序盤は怒涛のボウイ曲攻勢でちょっと多いなぁ、とちらっと思いましたが、大好きなミス・ミステリーレディが聴けるとは思っていなかったので嬉しかったです。
ボウイに関しては5年前で完全に完結してしまい、あれ以来一度も聴いてませんが笑えるくらいスラスラと歌詞が出てくるのに自分でも驚きでした。
途中何度もMCを挟み、けっこうよくしゃべってました。序盤でここまでのツアーの流れとかを話した際、ここに帰って来ることが出来て嬉しい、と言ったのが印象的というか、東京ドームに帰ってきたという表現を使える人ってあんまりいないよなぁと。
「JUST A HERO」制作時のエピソードも今だから話せるって感じで感慨深かったなぁ。個人的にバンド時代だとこのアルバムが一番好きなので、ヒムロック自身もこれが一番思い入れが深いと知ってちょっと嬉しかったな。
開演前に全通している友人から、耳の具合が思わしくなくて辛そうで見てて辛くなるよ、という話を聞いていたので覚悟していたのですが、最初のドリーミンから嘘のように調子がいいのが見て取れて良かったです。
負けず嫌いで完全主義者のヒムロックだから、福岡のリベンジも賭けてこの日に合わせてきたんだろうなぁと。
お馴染みのアンプに足をかける様を見ながら、この姿も見納めなんだなぁと思うと目の前のモニターを見ればもっと表情もよくわかるんだけれど、やっぱり生の姿を目に焼き付けたくてずっと小さい氷室さんを追ってました。
中盤のパラシュートもすごく好きなので、最後の公演でこれが聴けて嬉しかったな。東京ドームだからボウイ曲目当てでソロ曲になるとしぼんじゃう人もいるかも、と思ってましたが私の周囲は全くそんなことがなく。寧ろソロ曲での盛り上がりが物凄かったのもとても嬉しかったです。
最初から物凄い盛り上がりでしたが、「NATIVE STRANGER」あたりから加速度がついた気がします。
ランデブーとONLY YOU は客席にマイクを向けられるのもあるけれど、皆やっぱりギタリストパートが歌いたいんだね、と。
ほぼ休みなしだったので、途中からかなり体力的にもう無理と思うんだけれど、イントロが始まると元気になる、の繰り返しでした。
思いっきり右腕を上げながら、一度も上げられなかった2年前を思い出して「神様ありがとう!」と心の底から思いました。
ヒムロック自身も湿っぽくなっちゃうのは嫌なんで、と話していたように最初から最後までずーーーっと笑顔で見届けようと思ってましたが、わざわざそんな決意しなくても楽しくて楽しくて嬉しくて、ずっと笑顔だったと思います。
炎の特効があったのは「PLASTIC BOMB」の後だったかなぁ。私の席でもものすごく熱かったので、もっと前の席の人は怖いくらいだったんじゃないかな。
あまりにも怒涛の勢いで次から次へとナンバーが飛び出すので、「ONLY YOU」が終わり、いつものあいさつで本編終わりかと勘違いしたほどでした。
本編最後の「ANGEL」の冒頭での銀テープ放射も凄かった!音が物凄くて、頭上からキラキラ銀テープが降ってきて。あれだけの数の銀テープが拳とともに揺れているのは壮観でした。曲が終わり最高最高の高速口撃が終わった途端のプチ花火放射、あまりの音の大きさに寿命が縮みました。
ライブが楽しすぎて想定しておらず、本気で怖かったです。
アンコールの「THE SUN〜」と「魂を抱いてくれ」は本当に掛け値なしに素晴らしかったです。特に「魂〜」はこれまで聞いた中で最高だったと思います。最後の公演でこれだけのものを聴かせてくれて本当にありがとう!
そういえば、終盤だったかアンコールだったか思い出せないけれど、子供の頃にちゃんとした大人になれるのか本気で心配だったけれど、お前らのようなアツイ奴らがずっと俺を支え続けてくれたお陰で大好きな歌を35年間も歌うことが出来て本当に感謝してます、という趣旨のことを言ったのですが、この人は歌うことが大好きだったんだーと今更ながらじーんとしてしまいました。
歌うことが好きじゃなかったらヴォーカルなんてやってないし、ステージ上で見せる子供みたいな笑顔からも察することが出来るのに、あまりにいつもストイックに歌うことを突き詰める様子を長年見慣れすぎてしまって、当たり前のことに思い至りませんでした。
たどり着きたかった場所に今、やっとたどり着けた気がします
悔いを残して去るのではなく、清々しい気持ちでラストを迎えられたこと、その場面に立ち会えたことに感謝感謝です。
静かな状態で紹介したいから、と曲の前に順番に行ったメンバー紹介。
西山さんがすごい笑顔で、うわー西山さんが笑ってる〜と思ったら、今日めちゃくちゃサービスしてます、いつもはもっとクールな男なんで、とヒムロックも嬉しそうでした。
大島さんの時に昔からファンでずっとオファーを出してて、ようやく出来るようになってすげー嬉しかった、最後のステージも一緒にやれて嬉しいと言っていたのですが、私も大島さんのキーボード大好きでした。キーボーディストとしてはもちろん、サックスが本当に素晴らしかった!最後のツアーはサックスは聴けなかったけれど、長年あの素晴らしい演奏を生で聴けたのはホントに幸せでした。
2回目のアンコール、「VIRGIN BEAT」をドームでやったのってSHAKE THE FAKEの時以来じゃないかな。いい意味で凄く嬉しかったし、盛り上がりが半端じゃなかったです。
続く「ROXY」最初、「SEX&CASH〜」だと思っていたらROXYでガガガってやりながらすぐ反応しましたが、同じように勘違いしていた人が他にもそれなりにいたことを後で知って笑ってしまいました。
最後は絶対やることがわかっていても、それでもやっぱりどうしても聴きたかった「SUMMER GAME」
やがて花は散りこれから夏が来る……そんな季節にピッタリなナンバーを最後に送りたいと思います
客電が点き楽しすぎたライブもこれで最後。もちろん何か分かっている観客は大歓声と大合唱。それまでバラードはもちろん、大盛り上がりな曲でもこれまでのツアーにはなかったくらい、要所でマイクを向ける以外はしっかり歌っていたヒムロックの歌声がなく。大大大好きな曲だから、ファンの皆と一緒にお腹の底から歌っていた私ですが、れれ?ここも皆で歌っちゃうの? とモニターを見たら、モニターの中には泣くのを堪えて唇を噛みしめる姿が!? 元々とんでもない音量だった大合唱が更に物凄い音量になってドーム中にこだましてました。
ヒムロックの姿にもらい泣き(というより号泣)したファンは多いみたいですが、本当にこれが最後なんだから絶対にえみふる全開で見送るもんね! と決めていた私、こっそり目の端から汗をつーーーっと伝わらせながらものすごい笑顔で熱唱してました。(怖いよ)
♪刹那のきらめきを今二人のすべてと引きかえに と大好きなフレーズを熱唱しながら、本編最後で見せた 最高最高の超高速感謝といい、ヒムロックって普段のしゃべりはそうでもないけれど実はけっこう早口だね、 とすごくどうでもいいことを思ってしまいました。
あんな大感動の場面に居ながら、そんなくだらないことをつい思ってしまったのもいい思い出です。
後で観客の様子に感極まっていたのは、氷室さんだけじゃなくて西山さんやDAITAもだったと記事で知りうるっときてしまいました(遅いよ!)。
最後の最後に忘れられない最高のステージをありがとう!!
近年はだいぶ女性の観客も増えたけれど、氷室さんのライブはやっぱり大多数が男性です。メディアに取り上げられるようなちょっと近寄りがたい風体の方も一部にはおられるけれど、ごく普通のおじさんお兄ちゃん、おばさんお姉さんが殆どで。そんな普通の人達が集まって一つになった時、ものすごいエネルギーが生まれる瞬間が大好きでした。
あの地鳴りのような歓声、大合唱はちょっと他では味わえません。
甲子園の大歓声も凄いけれど、大きなイベントライブやこのGIGSはそれとは比べられない熱さがありました。
普段の私からすると、ヒムロックのライブに行くのは相当意外な気がするだろうなと思うし、服装を含めて自分でもどう見ても畑違いの場所にいるなーという自覚はありました(^^ゞ
そんな私が何十年もライブに通い続けたのは、一番は氷室さんの歌声、作る楽曲が好きだったからという当たり前の理由ですが、それと同時にあの他では決して味わえない熱過ぎる空間を体感したい、というのがあったと思います。
それはドームやアリーナのような大きなハコだけじゃなく、地元のホールでも同じです。ここ金沢だよね?富山だよね? と思うくらいいつも熱かった!
(福井は昔からロックで盛り上げる県民性なので意外じゃなかった 笑)
今回の東京ドーム、本当に最初から最後まで今まで味わった中でも最も熱く、パフォーマンスとしてもベスト3に入る最高のライブでした。
もう生で素敵すぎるお仲間の皆さまと一緒にあの大好きな空間を味わうことは、きっとないのは寂しいけれど。最後の最後に心の底から満足出来るライブに参加できてありがとう!!
そして氷室さん、長い間本当にありがとうございました。
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