東芝グランドコンサート2013
2013.02.02 Saturday
さっさと書いておかないとどんどん溜まってしまうので(^^ゞ
下に書いたとおり、昨夜は東芝グランドコンサート2013を聴きに音楽堂へ行ってきました。
今回はヤニック・ネゼ=セガン指揮のロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団と庄司紗矢香の共演です。
この日のプログラムは
シューマン 歌劇「ゲノフェーファ」序曲
プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第2番
休憩を挟んで
ブラームス 交響曲第4番
いそいそと先行発売で購入したチケットが届いたのが数ヶ月前。席を見てびっくり。5列目真ん中のブロック。
これが普通のコンサートなら飛び上がって喜ぶところですが、クラシックの場合えーこんな前だと聞きづらい、となるのが難しいところ(^^ゞ
実際に会場に入り席についてみても、ひぇぇぇなんちゅう前や と笑ってしまうくらい前でした。前過ぎて管楽器が見えないよ、と言いつつもここなら紗矢香嬢の表情までよく見えるだろうなーと思ったとおり、本当によく見えました。
開演前にわらわらと登場した楽団員の皆様。総勢70名はいたでしょうか。よくぞこれだけステージの上に詰め込みました、というくらいステージ上所狭しと居並ぶ団員の数に既に圧倒されました。前なので衣装やら1人1人の顔やら、ただし前の方のみがよく見えること。女性はシースルーな衣装な方もいれば、寒いのか?上着を着ている人、ヒラヒラのフリルがいっぱいついた衣装の方、と様々です。外人さんはけっこう体型を気にしないのか、皆さん座ったところのお腹周りが3段になっていたり、二の腕がかなり逞しかったり。かと思えば、まるでモデルのように見事な体型の美女もいたり。
男性陣もとっても小柄な方もいれば、見るからにオランダ人な風貌の君、まるでキリストの肖像画にそっくりな君、スラブ系、スパニッシュ系、ジャパニーズorコリアン? なアジアンなど様々です。
小柄な人は椅子の上に黒い座布団を敷いている方もちらほら。日頃見えないモノが見えるのが珍しく、演奏と関係ないところであれこれ皆で観察しまくってしまいました。そういう意味ではなかなか新鮮で面白かったです。
さて、肝心の演奏は。やっぱりこれだけの大人数だと音の厚みがまるで違います。「ゲノフェーファ」から広がりのある響きでとても心地よかったです。
ヤニック・ネゼは写真で見たとおりの風貌で、かなり若く。指揮もかなり個性的で元気いっぱい。見ていて飽きませんが、これ反対側(奏者)に回ると打点がわかりにくく、かなり弾きづらいかも、と思ってしまいました。
さて、昨年のラフォルジュルネ以来の紗矢香嬢。今回は衣装は何かな? せっかくだから赤系がいいなーと期待したとおり、真っ赤なと言っても朱赤や鮮やかな赤ではなく落ち着いたシックな赤のドレスで登場。若いのもあるだろうけれど、相変わらずスマートです。
これから始まるよーというのもなく、いきなり弾き始めたとおり、ヴァイオリンのソロで始まりました。この曲を聴くのは初めてでしたが、マニアックだけれども力強さと美しさが同居した旋律で。なかなか聴きごたえのある楽曲でした。
初めて紗矢香さんの生演奏を聴いた時は、力強過ぎる低音と超絶テクニックを駆使した情熱的な演奏に圧倒されたものの、まだ少し荒削りな部分もあって、それがこれからどんな風に変化していくのかなーと思っていたのですが、あれから毎年のように演奏を聴く機会があり。今では本当に素敵な艶のある音色を聴かせてくれるようになりました。って何だその偉そうな感想は、ですが(大汗)。
荒々しさはなりを潜め、代わりに色気というか、哀愁を帯びた色が出てきたなーと。重音の上手さは変わらず、弱音の響きがとても綺麗でした。
しかし、相変わらず力強過ぎるピチカートには唸らされるというか、あそこまで強くピチカートってしても弦が切れたりしないんだなぁと妙なところに感心でした。
表情がよく見える、と期待したとおり、上目づかいにとても頻繁に指揮者とアイコンタクトを取っていたのが印象的でした。各楽章を弾き終わった瞬間にニコっ
と微笑む様子が相変わらず可愛かったです。
アンコールはバッハの無伴奏ソナタ1番よりアダージョ。
これも豊かな響きで見事な演奏でした。
休憩を挟んでいよいよ本日のメイン。
最初のフレーズが演奏された瞬間、団員達の気合の入り方の違いが感じられてにんまり。こういう世界で活躍するオケの管楽器奏者は名手揃いですが、このオケではとりわけホルンのトップ奏者の演奏が素晴らしかったです。甘〜い何とも言えない素敵な音色で。何度かあったソロでは思わずうっとり聴き惚れてしまいました。しかーし、どんな人が吹いているのかな? と思っても前過ぎて音は聞こえど姿は見えず(苦笑)。トロンボーンはかろうじて楽器の上の部分がにょきっと出ているのでそこにいるのはわかるけれど、ラッパや木管楽器に至ってはどこにいるかさえもわからなかったのが残念でした。
ブラームスが交響曲の父と呼ばれている、というのは「のだめ」での台詞で知りましたが(^^ゞ、色んな要素が散りばめられまくりなこの大曲を聴くと、そう言われるのもわかるような気がします。
心地よい音の波に揺られているうちに、1週間の間にたまりまくった疲れがすーっとひいていきました。
アンコールは同じくブラームスのセレナード1番よりスケルツォ。
これもホルンのソロがあり、4番同様心行くまで堪能させていただきました。
今年も楽しい演奏会をありがとう!これだけの演奏ながら残念ながら曲目がイマイチマニアックだったせいなのか? 客入りが今ひとつだったのだけが申し訳ない気持ちになりましたが、来年はどんな名演が聴けるのか今から楽しみです♪
ところで、会場入り口で当日限定で5月に行われる佐渡裕&シエナ・ウィンドオーケストラの金沢公演の先行前売りをやっていました。
いつだったか、ブログでシエナの演奏を一度聴いてみたいなーと書いた記憶があるのですが、まさか地元に来るとは露知らず。金沢ではなんと15年ぶりとのこと。
プログラムが「春の猟犬」「アルメニア・ダンス」全曲等の懐かし過ぎてあまりにもコテコテでちょっと躊躇ってしまったのですが、どうしようか思案した挙句帰りに購入してしまいました。
購入する際に係の人との会話で知ったのですが、佐渡裕ファンクラブってあるそうで。びっくり!芸能人を追っかけるみたいな感じで全国の公演について回る熱心なファンの方々も多いそうで。ひぇぇそんなに人気あるのかーと驚きでした。
しかーし、この日って確か展示会だったような? と思い、今ネットで確認したところそのとおりでした(とほほ)。開演に間に合うのかかなり怪しいですが、ま、なんとかなるさーと思うことにしよう。
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