インセプション
2010.07.30 Friday
今日は創立記念日という名の夏休み。
仕事で入用になってしまったため、朝イチでパスポート申請へ行ってきました。久しぶり過ぎて申請方法などすっかり忘れていたのですが、事前にネットで調べていったおかげで難なくクリア。ホント便利な時代になったものです。しかし、免許証もそうですが証明写真て何であんな誰にも見せたくないような(笑)写りにしかならないんだろう。元が悪いから、というのはこの際置いておくとしても(^^ゞ、この先あの写真で10年過ごすかと思うと(苦笑)。あと、パスポートの申請費用ってあんなに高額だったんですね。
今回は経費で落ちるからいいけれど(こらこら)、バラまきばかりするより、こういう部分も見直してほしいなと心底思いました。
さて、今日はそんなわけで平日のお休みを利用して「インセプション」を見てきました。前回、「踊る〜ヤツラを解放せよ〜」がイマイチだったので、今度は楽しめるといいなぁ、と控えめに期待していったのですが……。
この先は思いっきりネタバレなのでそれでもいいよ、という方のみどうぞ。
世界のケン・ワタナベとかつて日本でアイドル的な人気を誇ったレオナルド・ディカプリオが共演、ということでCMを始めメディアでけっこう宣伝されていたので、何となく内容を知っている方も多いかと思いますが。
とりあえず簡単なあらすじを。
コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、とある事件がきっかけで国際指名手配犯となってしまう。そんなある日、コブの元に謎の人物サイトー(渡辺謙)から“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込む。仕事の内容とは、ライバル会社の息子が引き継いだ会社を潰すように仕向けてほしいというもの。長年の相棒であるアーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、危険過ぎるため降りるよう忠告するが、成功すればコブの前科を消し家族の元へ必ず帰す、ということを条件にコブは請け負う。最高難度の仕事を成し遂げるため、精鋭チームを組み動き始めるコブ。だが、コブはアーサーにも言えない秘密を抱えていた。
珍しく真面目にもったいつけてあらすじを書きましたが。
ブログを書くにあたり、映画レビューページでこの作品を検索してみたら……、びっくりするほど評価が高くて驚きました。
非常に申し訳ないですが、結論から言えば長い人生(笑)で色々見てきた中でも3本の指に入るつまらなさでした。好みの問題だと思いますが、私にはまったく合いませんでした。
なんかここまで高評価だと、つくづく自分の感性は世間とずれているんだなーと。これなら酷評されまくりの「踊る〜3」の方がまだ楽しめましたよ。
「マトリックス」系との感想をよく見ますが、「マトリックス」も特に好きではないけれど、あちらの方が遥かに面白いと思える映画でした。
一応話題作だけあって、平日の昼間の割に観客の入りはそこそこでしたが、途中退席する人がちらほらいて、邪魔だなーと思いつつも気持はわかる!と思ってしまいました。エンドロールになるかならないかで退場する人も多数。
一応、映画館で鑑賞する際のポリシー(ってそんな大袈裟なもじゃないけど)としてエンドロールが終了するまで見届けましたが、だらーっと流れるエンドロールを見ながら、いい涼みにはなったけど時間の無駄だったなぁと。
他人の夢に入り込み情報を盗み出す、というアイディアというかコンセプトは面白いと思います。主演のディカプリオ始め役者さん達も皆いい演技でした。モナと設計士アリアドネ役の2人の女優さんもどちらも綺麗&可愛かったです。
ただ、肝心の内容があまりになさ過ぎて。
中盤から終盤にかけて、カーチェイスと銃撃戦がこれでもかと繰り広げられるのですが、これがとにかく頂けない。緊張感もスリルも欠片もないあんなシーンを延々見せられても。。007ごっこでもやりたかったのか?と突っ込みたかったです。
豪華な映像もこの作品の売りのひとつのようですが、あまりにCGの多用が多過ぎて、途中からだから何?という気持ちになってしまいました。街並みがバラバラと崩れ落ちるシーンも最初はうわっと思いますが、あぁも何度も出てくると何の感動もなく。
しかも、一番肝心なストーリーが全く面白くなかった。
コブの死んだ妻・モナがキーパーソンとして絡んでくるのですが、そもそものコブとモナの関係に見事なくらい全く感情移入できず。お互いが好き過ぎての結果かもしれないけれど、本当に相手のことを思いやっているなら、あんな行動はないと思うのですが。まぁ愛情表現は人それぞれなので、仕方がないけれど。
ラストの子供たちとのシーン、もしかしたら監督はあそこを感動ポイントのひとつとして狙っていたのかもしれませんが、あの手の演出にとことん弱い自分にしては珍しいくらい、何にも響かなかったのも逆に凄いなーと思ってしまいました。
ものすごく酷い言い方をしてしまうと、この監督さん、世界的に有名な素晴らしい方だそうですが、なんか自分に酔いすぎてないか?と思いました。俺のアイディア凄いだろう、こんな映像撮れるのは俺だけだぜ?みたいな。まぁ作り手は誰しも自分が一番と思って作品を世に出すと思うので、みんな俺の作品の凄さを思い知れ〜!でも構わないんだけど。合わなかった場合は滑稽にしか見えないのの見本みたいなものかな。
渡辺謙は凄いとは思うけれど、サイトーの役そのものが何のためにいるのか全くわからずじまい。
ミッションに入ってすぐに大怪我を負うのですが、その必要があったのか最後まで疑問でした。大体航空会社丸ごと買収する財力があるなら、あんなチンケなミッションを依頼するよりもっと有効な手立てが他にありそうな気がするんですけど唯一ラスト近くの特殊メイクだけは凄っと思いましたが(苦笑)。監督の熱烈オファーに応えての出演だったそうですが、役者としては今まであまり演じたことのない役柄なので興味はあったかと思うけれど、観客としてはこれ別に謙さんじゃなくても、もっと言えば日本人にする必要性がわからん、と思いました。そういえば、冒頭の新幹線のシーン、外人3人+謙さんとガタイがいいのが4人座っていると、新幹線の狭さが実感できるなーと妙なことに感心してしまいました。
あと、上空から見た東京のせせこましさも大画面で見ると、より一層現実味がありました。
映画を見る際、ストーリーはもちろん音楽も個人的にとても重要なポイントのひとつなのですが。クライマックスでギャンギャン銃撃戦をしているシーン。音楽も後ろでやたらズドンズドンやられるので、煩くて適いませんでした。ここに限らず全体的に音楽が邪魔っと思ったシーンが多く、もう少し音楽を消して静寂の中キャストの動きだけで表現するシーンがあれば、もうちょっと緊迫感が伝わってきたかも、と思いました。
内容はアレでも、音楽が良かったからOKと思う作品も多い身には、音楽が邪魔と思ったのは初めてだったのでそれはそれで新鮮でした。
1つだけ、楽しかったのはアーサー役のジョセフ・ゴードン=レヴィット。この顔どこかですごーく見たことがある気がする、と始まってすぐからずっと思っていたのが途中で「わかった!ライアン・ブラッドリーに似てるんだ」と気づいたため、最後までずーっとアーサーに注目してました。ライアン・ブラッドリーって誰?という方は、まぁ検索してみてください(^^ゞ。でも、外国人の顔を見分けるのがとっても下手なヤツが似てると思ってしまっただけなので、全然似てないやん!と思われても責任は持ちませんので。
とまぁ、最初から最後までけなしっぱなしでしたが。別に金返せー!と怒っているわけではありません。今日はお客様感謝デーで1000円だったのもあるし(苦笑)。あ、ディカプリオ年取ったなーと思っただけでも収穫かも。おかげで昔ほど苦手感がなくなってました。たまには大外れを引いてしまうのも経験ですよ、うん。とはいえ、次こそは自分にとって当たりの作品を見たいな。
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