のだめカンタービレ最終楽章・前篇
2010.01.04 Monday
今日は朝から「のだめカンタービレ最終楽章・前篇」を見てきました。
年末に放送されていたSP再編集でおさらいしつつも、映画に関する情報は殆ど入れず、見に行く日を楽しみにしていましたが……。
いや〜〜〜〜ほんっっっと楽しかった!!
この手のドラマ⇒映画は、大抵映画の方ががっかりすることが多いですが、これに限っては大満足。フ○テレビだからすぐにテレビでも放送するだろうけれど、迷っている方は間違いなく劇場のスクリーンで見ることをお薦めします。なんたって臨場感・音の良さが全然違います。ウィーンやパリの美しい町並みが大きなスクリーンで見られるだけでもかなり迫力でした。
ドラマだとしょぼく感じてしまうCGとの共演(?)は、映画だと逆に楽しくて。のだめが勝手に初共演と浮かれまくるシーンは可愛い動物たちに頬がゆるみっぱなしでした。
原作も未読、ドラマでの「のだめ〜」しか知らないので、ストーリーの改変や先の展開などまったくわからず、その分純粋に話に入っていけるというか。使用される曲も楽しみのひとつでしたが、毎回いい選曲をしますね。
「魔法使いの弟子」が来たときには、おぉぉーこれがきたかって感じでした。しかもこれ、ディズニー映画に使用されて世界に広まったとは知りませんでした。チャイコの「1812年」も物語の内容と上手くシンクロしていて。って選曲は原作者の二宮さんのチョイスですね、きっと(^^ゞ
連ドラの時も思いましたが、絶妙な選曲の使い方がまた上手くて。「1812年」のスタオベシーンとか、や1曲目でいきなりスタオベとかありえないよ!と突っ込みつつも、思わずスクリーンに向かってうわーって拍手したくなってしまいました。「ボレロ」のボロボロ演奏も面白かった!千秋の説明で「各人の力量がバレてしまう恐ろしい曲」のくだりは、うんうんその通りと頷いていたら……お約束のドラに突撃シーンはベタベタだと思いつつも爆笑でした。
ストーリーとかは、原作を知っている方には既にお馴染み&これから見られる方もいると思うので割愛しますが。
年末のSPラストに流れた予告編でも思いましたが、玉木クン指揮がだいぶ上手くなりましたね。手首の使い方とか、相当練習したのが伺える感じで。
そういえば正月に兄が「前は音楽を追いかけて行ってる感じだったのが、ちゃんと音をリードするようになった」と言っていてなるほど〜と思いましたが、映画を見て確かにそのとおりだな、と実感しました。欲を言えば静かな旋律の部分での振りにもうひと頑張りほしかったな。
でも、最初を思えばよくぞここまで!という感じでした。
今回はバッハのピアノ協奏曲で弾きぶりというか、ピアノ演奏のシーンもかなりありましたが、それもなかなかよかったです。何て言うか表情の作り方がそれっぽくて素敵でした。しかし、これも渋い選曲だな。この千秋の演奏にのだめがショックを受けるのですが、のだめの心情がわかるというか、これはたまらないだろうな、とのだめの気持ちを思うとかなり切ないシーンでした。
そして、大好きな黒木君の演奏シーンが今回もたくさん見られて大満足。相変わらずオーボエが嵌りすぎてて素敵でした。きっと色んな奏者の方を見て研究されたのだと思いますが、ほんっと本物みたいで素晴らしい。あの吹き替えで演奏されている方の音色も素敵なんですよね。
オーボエと言えば、ダメダメ君なオーボエ奏者の娘が叫んだ「本当にものすごく練習してるんだから!」にはうるっときてしまいました。そう、日頃行っている地元のオケの方々もきっとものすごく練習してるんだと思います。気楽な観客はついつい「あーもうなんでこんな音かな」とか思ってしまいますが、誰だってきっと一生懸命やっているんだからと思う反面、努力だけじゃどうにもならないものもあるんだよね、と思うとものすごく切なかったです。
年末にたまたま見たドラマのおかげで突然株が急上昇中(笑)の谷原章介さんも出番は少なかったけれど、似合ってました。ってもしかしてドラマも終盤出られていた??何しろ今までまったくノーチェックだったので(汗)、あの役なら出ていた気がするのですがでも、一瞬だけどライジング★スターの指揮のシーンはかなりよかったです。
しかし、今回のヒットはなんと言ってもテオ。帰宅してから調べたところによるとお笑い芸人さんらしいのですが、上手すぎて。もうテオが出てくるたびに顔がにやけてしまって。持ちネタが変なガイジンらしいので、今度機会があれば本職も見てみたいです。
ヨーロッパ編なので、龍太郎達がいつ出て来るのか首を長くして待ってましたが、「新しい弓を買ったから金がない」にはじーんときました。千秋&のだめより実は、龍太郎&清良の方がカップルとしては好きなので。あの短いやりとりにSPより少しだけ縮まった2人の距離が凝縮されている気がしました。そして、そんな龍太郎に父が言った「こんなこともあろうかと」の台詞。すいません、個人的に今回のいちばんのツボはここでした(^^ゞ。伊武さんにこの台詞を言わせるかーと。思わず笑ってしまいました。いや、もうわかる人だけ笑ってくださいってことで。
後編はのだめと千秋の行く末はもちろん、龍太郎と清良のそれからも気になります。
そうそう、話がとびとびで申し訳ないですが今回これは素晴らしい!と思ったのはモーツァルトの「トルコ行進曲」。あのやる気がないなら日本に帰りなさい、と罵倒した女教師が感激したほどの多彩な音色、なんて素敵な演奏だと思ったら……これ、弾いていたのはランランだったんですね。びっくり!大晦日に教育テレビでやっていたクラシック芸術選、たまたまチャンネルを変えた時にやっていたのが彼のリサイタルで。バルトークの小品とショパンの「英雄ポロネーズ」でしたが、あまりに個性的かつ素晴らしい演奏にしばし編み物の手を止めて魅入ってしまいました。まさか、その彼の演奏をのだめで聴けるとは!? なんかつながってるってこういうことなのかーと。(いや、全然単なる偶然だから!)
ところで、テレビを見ている時も思ったのですが、「のだめ〜」ってタイトルからしてのだめが主人公なんですよね?映画も最初に名前が出てくるのは上野樹里さんだし。でも、今回の前篇はほぼ千秋ワールドって感じで。確かSPも千秋編の次にのだめ編の流れだったので、後編はのだめ編になるのかな。最後に流れた予告編もそんな感じだったし。しかし、今度はショパンのピアノ協奏曲第1番ですか。うーん、正直あまり好きな曲ではないけれど、チャイコやラフマニノフ以外だとあれが一番無難かなというのもわかるので。苦手な曲が「のだめ〜」にかかるとどんな風に変身するのか、それも楽しみです。
そんなわけで、泣いたり笑ったりしているうちにあっという間に過ぎて行った2時間8分。心の底から楽しかった!やっぱり音楽って素晴らしい!公開前は前後編に分けるってあざといわね、なんて思ってましたが、この内容なら2回に分けても納得。後編が今から待ち遠しいです!!
その前にこれ、もう1回見てもいいなーなんて(笑)。
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