ニューイヤーコンサート'09
2009.01.09 Friday
明日書くと言っておきながら結局2日後になってりまいましたが
7日の水曜日はオーケストラアンサンブル金沢のニューイヤーコンサートに行ってきました。
今年最初の公演はオールベートーヴェン。
今年日本各地で公演を行う若干20歳のピアニスト、アリス=紗良・オットさんによるピアノ協奏曲『皇帝』&この日の公演が3月29日にNHK教育テレビでOAされる、ということもあってか(?)会場は超満員。
まさかこんなに人がいると思ってもみなかったのでびっくりでした。
新年最初の公演ということで、開演前に楽団役員諸氏のステージ上からごあいさつがあったり、音楽監督の井上道義氏の新年らしい楽しくもありがたいお話も。
1曲目はエグモント序曲。
新年にふさわしく華々しい幕開けだったのですが、、いつにない大入り満員の熱気&仕事帰りの疲れですっかり睡魔に襲われてしまい殆ど記憶がありません。それだけ気持ちよかったということで(逃)。
2曲目は本日のメイン。
アリス=紗良・オット さんとの共演によるピアノ協奏曲第5番『皇帝』
1曲目が終わって井上氏が「次は若干20歳のピアニストが登場です」と紹介したとおり、若い!綺麗な黒髪にシルバーベージュのドレスが眩しい。写真で見てもとびっきりの美人ですが、実物も遠目にも綺麗、可愛いとわかるほど。
演奏は意外にも(?)割とオーソドックス。若いし外国の方なので勝手にもっとこう、迫力満点の演奏を期待していたので、こういう演奏をする人なんだーと軽い驚きでした。
超絶技巧の持ち主らしく、タッチが軽いので音が綺麗です。
ベートーヴェンは、モーツァルトに比べて「運命」や音楽の教科書などに載っている写真などから気難しく頑固、暗いイメージをもたれがちですが、明るく煌びやかなフレーズの組み立て方が本当に素晴らしいよなぁ、と彼女の演奏を聴きながらしみじみしてしまいました。
華やかなフレーズがお正月らしいというか、とってもめでたい気分にさせてくれます。
拍手に応えてのアンコールは、彼女自ら紹介した リストの超絶技巧曲「ラ・カンパネルラ」。
こういう聴き映えのする超有名難曲をアンコールで弾くってさすが若いな〜と。タイトルを告げられて、近くの席のあちこちから小さな歓声があがってました。
確かリストの全曲集CDを最近出したと新聞に載っていましたが、先ほどのベートーヴェンとは打って変わり、水を得た魚のごとくのびのびと個性的な演奏でした。もう笑っちゃうくらいの超人的なテクニックで軽々と弾きこなす様はさすが。最後はこれでもか、というくらい超絶技巧ぶりを見せつけて聴衆の度肝を抜いてました。
2曲通して思ったのは、うーん私にとっては浅田真央タイプだな、と。技術はものすごいけどこう胸に迫ってくるものがない。すみません、こればっかりは好みなので。去年聴いた小山実稚恵さんの方が私は好きです。
10年くらいしたら、また聴いてみたいです。
2部はOEKの定番中の定番、いまやベートヴェンの交響曲では「運命」に次ぐ有名になったかもしれない(?)交響曲7番。いわゆるベト7。
この日のベストはこれでした。いつもやっているだけあって、聴かせどころも手慣れたもの。安心して純粋に楽曲を楽しむことができました。この日は特にファゴットが◎。2、3楽章の木管メインの部分は聴き惚れてしまいました。
先月のメサイア公演で期待したラッパは、2人の音色が微妙に溶け合ってなくてちょっぴり残念でした。
いい演奏だったけど、ラストに「ブラボー」の掛け声がこの日はなく。思わず母が漏らした「今日はブラボーおじさんがいないから、ちょっと締まらないね」に苦笑しつつ同意してしまいました。せっかく全国放送するのだから、こっそり休憩中に会員席付近だけでもお願いしておけばよかったのにねーなんて余計な御世話な会話を交わしてました。でも、あえて何もないのがシャイな金沢人らしいのかも(笑)。
今年最初のアンコールは何かな?と密かに楽しみだったアンコール。
なんと井上氏とN響がらみ(この部分、よく聴き取れませんでした)で去年の大河ドラマ”篤姫”のテーマ。
未見だったので当然テーマも初めて聴きましたが、いかにも大河らしいフレーズに「この辺で出演、ここら辺は方言指導とか時代考証とか、ここは演出、制作」等勝手に字幕を想像しながら(笑)楽しませてもらいました。
冒頭の井上氏の挨拶にもあったとおり、先の見えない不況で今年は何回足を運べるのかわかりませんが、とりあえず3月の神尾真由子との共演が今から楽しみです♪
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Comments
寒中お見舞い申し上げます。
って時期になってしまいました。
遅くなりましたが本年もお邪魔いたします。
OEKの公演を昨夜聴きました。
こちらに書かれている様子で予備知識を持っていたので、これのことかと笑ってしまいました。
うららは「ピアノなんて叩けば鳴るべ」と思っていたので、初めてアリスを聴いた時はびっくりしました。チャイコの協奏曲の細かい音符一つ一つを聴かせる腕にぶったまげたのです。おまけにあのルックス。天はちょっと与えすぎだろ。不公平な・・・
うららも自称イケメンで天才なんですが、あ、そんなの聞いてませんね?
実は直前までOEKの事を調べもしなかったのですが、室内オケの編成なんですね。
うららはトロンボーン吹きだったのでこの編成には疎いのです。井上さんは指揮台って物も使わないし新鮮でした。
ステージの後ろに座ってたので目に付いたのは年季の入ったティンパニでした。
小ぶりの手締めの楽器、何て可愛らしい音なのだ。
一緒に高音のリズムを刻むトランペットも愛おしく頑張っているし、近かったのでクラリネットも良かった。うん、確かにファゴットも。
ただ、全体のバランスが良く分からない席だったので、弦楽だけのアンサンブルの時間が一番良いと思いました。
アリスを浅田真央タイプってのはなかなか分かり易いですね。その点で言えばちょっと昨夜は原点対象のミスタッチがあった様に聞こえたんですが、とにかくオーラと言うんでしょうか、存在感があると思います。
Comments
うららさん、こんばんは!遅くなってごめんなさいっ。
こちらこそ今年もどうぞよろしくお願いします<(__)>
OEKの公演聴かれたのですね(^-^)。ありがとうございます。田舎のオケなので、都会のと比べると色々思う部分はあるかと思いますが(^^ゞ曲によってはなかなか、と思わせる演奏を聴かせてくれます。クラは木管の中ではイチオシですよー。なんかOEKにいるのが勿体無いなぁと思うことがしばしばです(こらこら)。
天は与えすぎ、確かに(笑)。諏訪内さんもそうですが、最近は二物もそれ以上もお持ちの若い演奏家が増えてきましたよね。羨ましい限りです。
うららさん、トロンボーン吹きだったのですね。私はトランペット吹きだったので金管仲間だ、と嬉しくなってます。
そうなんですよね。OEKは基本室内楽の編成なので、金管好きには少〜し物足りない部分もあります。が、井上氏に代わってからはトラの方を呼んで大編成の曲をやってくれることも増えてきたので、少しずつホーンセクションのレベルも上がってきたのが嬉しい限りです。
減点対象のミスタッチ。
金沢でもけっこう派手にやってました。特に皇帝。でも、そんなの関係ないもんねーという勢いで弾きまくっていて、さすがあちらの方は違う、と感心してました。
日本人はどうしてもミスタッチを気にしてしまいがちですが、以前チェコの方にピアノを習っていた時、「ミスタッチなんていくらしてもいいから、それより貴方がどういう風にこの曲を弾きたいか、その気持ちを大事にしなさい」と何度も言われ、目からうろこな気分でした。
存在感、ありまくりでしたね。会社の同僚は演奏会後のサイン会でサインを頂いて大喜びでした(^-^)。
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