庄司紗矢香
2007.05.22 Tuesday
今夜は会社帰りに石川県立音楽堂で行われたアンサンブル金沢と庄司紗矢香の演奏会に行ってきました。
先週の諏訪内晶子+ハンブルク北ドイツオーケストラに続いて2週連続、世界で活躍するバイオリニストの演奏を聴ける、というなんとも贅沢な月となりました。
今夜の演目はチャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲ニ長調』
庄司紗矢香、CDで聴いた時から生で聴くのが楽しみだったのですが、いや〜迫力ある演奏でした(^-^)。
あれだけG線を太い豊かな音で鳴らされると、ホント気持ちいいです。
彼女の持ち味である、パワフルな重音もたっぷり聴かせてくれたし。
どちらかというと小柄な体格のどこからあのパワーは出てくるのだろう?と思ってしまいました。
あまりにダイナミックすぎて、音色自体は諏訪内さんの方が格段に綺麗だと思いますが、少しくらい荒削りな音でも、やはりチャイコはこれくらい情熱的に演奏してくれた方が曲の雰囲気や良さに合うなーと。
真っ赤なドレスにふさわしい、若さ溢れる雄雄しいチャイコでした。
派手な1,3楽章ももちろん良かったですが、2楽章のスローで聴かせてくれた泣きのメロディーがよかったです。これもお得意の低音のたっぷり感がこれでもか、というくらい出ていて味がありました。
1音1音に「私は庄司紗矢香です」と太いマジックで大きく書いたような、彼女にしか出せない色が塗り込められていて、終始圧倒されっぱなしでした。3楽章の最後の1音が終わった瞬間、思わず「凄っ!」と呟いてしまいました。
アンコールの小品では、相変わらずの豊かな太さはそのまま、でもチャイコの時よりしっとりとした艶のある美しい音色で聴かせてくれて、大満足♪
期待どおりというか、久しぶりに度肝を抜かれるくらいの演奏を聴くことが出来ました。
ただ、予想されたことではあったのですが、オケの方があまりに力量不足でソリストとのバランスが、聴いていて哀しくなりました。
チャイコはソリストの演奏だけでなく、ソリストと各楽器が掛け合うのも醍醐味のひとつなのに、まともに聴けたのはCLとObくらいですよ?
ホルンに至っては論外。不安定な音しか出せないのなら、パート替えれば?とさえ思いました。
元々OEKはこの手の曲が苦手なのは最初からわかってたことだけど、それにしても初めて演奏する曲でもなし。特にチャイコはこれまでにも何人ものソリストを招いてやっているのに。
超が付く辛口になりますが、一体いつまであの金管を使い続けるのでしょう。20年以上やっても一向に上手くならないのには、ちゃんと練習してるの?と言いたくなります。
中高生の部活動じゃないんだから、間違わずに吹けました、パチパチじゃないんですよ。というより間違わずに吹けることの方が少なくないですか?どの曲をやっても同じ吹き方しか出来ないし。
1曲目のコダーイのガランタ舞曲。曲目を見た時点でやばっと思ったとおり、バラバラすぎてどうなることかと思いました。
譜面を追うのが精一杯で全く余裕がない演奏は聴いてて辛いです。
春先にやったピアソラ&ヴィヴァルディはすごくよかっただけに、今日の演奏はホント残念です。
先週の北ドイツのすぐ後だから、余計にそう思ったのかもしれないけど。今日はマイケル・ダウスもいないし。色々あるんだろうけど。それにしても。。と思ってしまいました。
ハンブルグ北ドイツ+庄司紗矢香だったらどれだけ凄いことになってたんだろう(^^ゞ
庄司紗矢香、生で聴いてますます気に入ってしまいました。今度は違うオケとの共演で、それこそオケとせめぎあうくらいのスリリングな迫力ある演奏が聴きたいな♪
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Comments
>1音1音に「私は庄司紗矢香です」と太いマジックで大きく書いたような、彼女にしか出せない色が塗り込められていて、終始圧倒されっぱなしでした。
分かり易い表現でわが意を得たり!!と思いました。そうなんですよね〜!!私も聴きたかったです。
Comments
こんばんは。わわ、コメントありがとうございます!
庄司さん、生で初めて聴きましたがホント異次元の凄さでした。8月にまたIMA10周年記念コンサートのゲストとして音楽堂に来てくれるようなので、その時は雪太郎さんも聴けるといいですね。
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