がん=悪?
2018.04.08 Sunday
今年の桜はあっという間に咲いてあっという間に散ってしまいました。
術後の痛みでスタスタ歩けないので、例年だと歩いていて桜色を発見すると近くまで行って堪能するのですが、そういうことが一切できず。通勤途中に川沿いが桜色に染まっているのを眺めるだけで終了してしまいました。
せめて毎年、見に行っていた市営グラウンドの見事な桜くらいは見たかったけれど週末までもたなかったので仕方がないです。
そんな術後の痛みも月曜日が最悪だとすると日に日にマシになってきて、まだ歩くのは遅いけれど椅子に座っていても苦痛にならない時間も長くなってきました。明日からはいよいよフルタイムでの出勤です。絶対に無理をしないことを職場の人達に約束されたので(本当に感謝です)、ゆるゆる何とか1週間を乗り切りたいと思います。
さて、月曜に「がん消滅の罠」の3時間ドラマをやっていたのをリアルタイムで全部見るのは内容がアレだったのもあって辛かったので、ミッチーのどんな方法でもいいから見てください、の助言に従い2日に分けて見ました。
昔は医療ドラマが好きで「振り返れば奴がいる」とか、もう何十回再放送しても見ていたくらい好きだったのですが、5年前にがんの手術を受けてあまりにしんどかったのが堪えたのか? それ以来めっきり見なくなりました。
ちなみに「白い巨塔」は断然、田宮二郎派です。子供の頃に見て、大学生の時に再放送していたのを授業の合間に帰宅しては毎日見たくらい、面白かった!
山本學と太地喜和子が最高だったなぁ。
唐沢さんのは、財前と里見の関係が後半それ違〜うと思ってしまったので苦手です。冷徹な弁護士さんは大好物でしたが(笑)。
それはともかく。今回のドラマ、小説を書店で随分前から見かけてうわっ胡散臭いタイトル(酷)と思いつつ、こういうの読んだ後に絶対に後悔する類の本だからと敢えて避けていたのですが。今回、ドラマは多分別物になるだろうと思い、放送前に先に原作のあらすじを予め頭に入れておいて見ました。
ま、内容は……面白かったかと聞かれたらうーん、、となってしまうのですが、ラストのおじさん達が楽しそうだったのでま、いいっかーと。
ミッチー本人がお薦めの居酒屋のシーン、楽しそうだったけど個人的には酔っぱらいシーンより、まゆゆをからかってるシーンの方がミッチー感はあったかな。
アニキをお前呼ばわりしているシーンは、おー確かに言ってる言ってると楽しかったです。
と、そこじゃなく。今回のドラマでとても気になったシーンがありました。
それは、人為的にガンにさせられたとあるエリート官僚が、末期がんを告げられて「俺が何をしたって言うんだー!」と嘆き悲しむシーン。
医療ドラマでは、とても見慣れたありがちなシーンですが、自分がガンになってからこういうのがとても苦手です。
ガンを告げられた時、女性より男性の方が圧倒的に弱く落ち込み方も半端じゃないのは知っているので、実際にこういう風になる人は少なくはないだろうなというのはわかるけれど。
ガンになるってそんなに悪いことですか? と。これまた最近多すぎてウンザリして見る気もしない○○が健康にいい的な番組でも、ガンにならないとかやたら強調されてますが。
そりゃ、人間誰しも病気になるよりならない方がいいに決まってます。でも、永遠に生き続ける人なんてこの世にはおらず、そして誰も死に方は選べません。
事故や災害に巻き込まれて亡くなる人も、様々な病気で亡くなる人も、自然に老衰で穏やかに亡くなる人もいて、多分自分を含め殆どの人が出来ることなら苦しまずに死にたい、と思っています。
で、ガンになったらのたうち回るくらい苦しんで苦しんで死んでいく、と思っている人はものすごく多いです。件のドラマでもそういう台詞がありました。
自分がどういう風に消えて行くのかは、神のみぞ知るですが。ガン患者がどういう風な最後を迎えるのかはネットで検索したことがありますが、意外と人それぞれでとても苦しい人もいれば、穏やかに死んでいく人もいるそうで。ガンの部位を選べないのと同様、わからないことに怯えても仕方がない、なるようになるさーと思ってます。
で、最初の問い、がんになるってそんなに悪いこと? が再び頭をもたげてきます。ごく個人の意見ですが、私は他の病気になるくらいなら寧ろガンで良かったと思ってます。
心筋梗塞や脳卒中、くも膜下出血等、場合によっては一瞬で命が奪われてしまったり、生還できても後遺症が重い確率が高い病気に比べれば、とても恵まれた病気だと思うのです。
父はいわゆる突然死で本当にある日突然逝きましたが。多分、彼なりにこういう風に余生を送りたかったというのがあったと思うのですが、果たせないまま、ただ最後に食べたのが好物ばかりというのだけは幸せでしたが、逝ってしまいました。
ガンを告知されて不幸にも短い間に逝ってしまう方ももちろんいますが。多くの方は逝くまでにそれなりの時間を過ごすことが出来るガン、という病は実は、この先どう生きるか、どう生きたいかを考え直す機会をくれるとっても貴重な病気だと思ってます。
身の回りをきちんと整理して別れの時を迎えることが出来る、というのは現代ではとても恵まれていると思います。
ガン患者でも不慮の事故や他の要因で突然亡くなるケースもあるため、全員が準備が出来るわけではないですが。
治療が辛かったり、満足に動けない時期はあるけれど。私自身は概ね病気になる前より遥かに幸せだと思ってます。職場の人や友人にも恵まれて、美味しくご飯も好きなものを食べられて毎年大好きな人や鳥wにも会いに行くことができる、これ以上ない幸せな日々です。
イベントごとの楽しみ方も、毎回これが最後になってもいいや、という心理が働くからか?無条件に毎回ものすごく楽しい! セトリがどうとか勝ち負けとか、些細なことは思ってもすぐに参加出来ただけで嬉しい♪の気持ちの方が大きいため幸福感がいっぱいです。
何より、今多くの日本人が若い時から切実に悩まなければいけない、と思わされている老後の心配をしなくていいのがありがたいです。
なので、ドラマや小説等で画一的にガン=悲嘆にくれる、みたいな描写をされることにとても抵抗があります。
本当に辛くて苦しいのは、今やものすごくメジャーになったガン患者ではなく、一般には殆ど知られていない為、その苦しみも理解されない難病にかかった人だと思うので、せっかくメディアで取り上げるのなら馴染みがない病気への正しい理解を社会に広める方向に向かっていけばいいのにな、と思います。
- ご報告 (08/16)
- 星野源見つけた (06/20)
- ポート入れ替え (06/14)
- 再入退院とドセタキセル その3 (05/23)
- 再入退院とドセタキセル その2 (05/13)
- ご報告
⇒ ユウキ (08/22) - 星野源見つけた
⇒ しおん (06/30) - 星野源見つけた
⇒ ひろりん (06/29) - 再入退院とドセタキセル その3
⇒ しおん (05/25) - 再入退院とドセタキセル その3
⇒ さくら (05/24) - 腸閉塞
⇒ しおん (04/07) - 腸閉塞
⇒ ひろりん (04/05) - 腸閉塞
⇒ しおん (04/02) - 腸閉塞
⇒ さくら (04/02) - パラサイト 半地下の家族
⇒ しおん (02/01)
- 横浜移籍!?
⇒ ニュースブログ (07/25) - ぶらり東京紀行その2
⇒ 山野楽器! (06/15) - ぶらり東京紀行その2
⇒ 山野楽器! (06/15) - ぶらり東京紀行その2
⇒ 山野楽器! (06/15) - ギンギラギンにさりげなく
⇒ デボネア日記 (06/02) - 日本一おめでとう!!そしてさよなら
⇒ ノラ猫の老後 (10/27) - COI静岡公演
⇒ Color Pencils (10/16) - 今岡復活!!
⇒ 続「とっつあん通信」 (09/29) - 8連勝!
⇒ 続「とっつあん通信」 (09/29) - 快勝!
⇒ 続「とっつあん通信」 (09/24)
- August 2020 (1)
- June 2020 (2)
- May 2020 (3)
- April 2020 (3)
- February 2020 (3)
- January 2020 (8)
- December 2019 (6)
- November 2019 (6)
- October 2019 (7)
- September 2019 (5)
- August 2019 (10)
- July 2019 (3)
- June 2019 (8)
- May 2019 (7)
- April 2019 (4)
- March 2019 (6)
- February 2019 (5)
- January 2019 (7)
- December 2018 (5)
- November 2018 (7)
- October 2018 (7)
- September 2018 (10)
- August 2018 (9)
- July 2018 (9)
- June 2018 (9)
- May 2018 (16)
- April 2018 (7)
- March 2018 (10)
- February 2018 (8)
- January 2018 (10)
- December 2017 (11)
- November 2017 (9)
- October 2017 (9)
- September 2017 (10)
- August 2017 (10)
- July 2017 (8)
- June 2017 (8)
- May 2017 (10)
- April 2017 (9)
- March 2017 (10)
- February 2017 (8)
- January 2017 (9)
- December 2016 (11)
- November 2016 (9)
- October 2016 (14)
- September 2016 (12)
- August 2016 (11)
- July 2016 (10)
- June 2016 (12)
- May 2016 (10)
- April 2016 (11)
- March 2016 (11)
- February 2016 (10)
- January 2016 (8)
- December 2015 (13)
- November 2015 (11)
- October 2015 (13)
- September 2015 (16)
- August 2015 (11)
- July 2015 (11)
- June 2015 (12)
- May 2015 (9)
- April 2015 (9)
- March 2015 (10)
- February 2015 (9)
- January 2015 (8)
- December 2014 (10)
- November 2014 (9)
- October 2014 (12)
- September 2014 (9)
- August 2014 (15)
- July 2014 (17)
- June 2014 (19)
- May 2014 (22)
- April 2014 (20)
- March 2014 (16)
- February 2014 (17)
- January 2014 (15)
- December 2013 (10)
- November 2013 (9)
- October 2013 (8)
- September 2013 (15)
- August 2013 (12)
- July 2013 (11)
- June 2013 (12)
- May 2013 (5)
- April 2013 (15)
- March 2013 (14)
- February 2013 (12)
- January 2013 (10)
- December 2012 (13)
- November 2012 (12)
- October 2012 (9)
- September 2012 (12)
- August 2012 (11)
- July 2012 (12)
- June 2012 (12)
- May 2012 (13)
- April 2012 (13)
- March 2012 (10)
- February 2012 (15)
- January 2012 (9)
- December 2011 (12)
- November 2011 (11)
- October 2011 (13)
- September 2011 (10)
- August 2011 (9)
- July 2011 (11)
- June 2011 (28)
- May 2011 (10)
- April 2011 (10)
- March 2011 (11)
- February 2011 (9)
- January 2011 (8)
- December 2010 (11)
- November 2010 (10)
- October 2010 (18)
- September 2010 (13)
- August 2010 (8)
- July 2010 (13)
- June 2010 (12)
- May 2010 (11)
- April 2010 (11)
- March 2010 (12)
- February 2010 (17)
- January 2010 (11)
- December 2009 (15)
- November 2009 (14)
- October 2009 (16)
- September 2009 (13)
- August 2009 (10)
- July 2009 (18)
- June 2009 (15)
- May 2009 (16)
- April 2009 (16)
- March 2009 (15)
- February 2009 (15)
- January 2009 (14)
- December 2008 (16)
- November 2008 (9)
- October 2008 (15)
- September 2008 (13)
- August 2008 (11)
- July 2008 (13)
- June 2008 (18)
- May 2008 (11)
- April 2008 (14)
- March 2008 (17)
- February 2008 (12)
- January 2008 (12)
- December 2007 (20)
- November 2007 (10)
- October 2007 (14)
- September 2007 (15)
- August 2007 (13)
- July 2007 (20)
- June 2007 (15)
- May 2007 (17)
- April 2007 (18)
- March 2007 (19)
- February 2007 (18)
- January 2007 (16)
- December 2006 (16)
- November 2006 (22)
- October 2006 (23)
- September 2006 (21)
- August 2006 (25)
- July 2006 (22)
- June 2006 (25)
- May 2006 (23)
- April 2006 (20)
- March 2006 (22)
- February 2006 (19)
- January 2006 (15)
- December 2005 (15)
- November 2005 (14)
- October 2005 (18)
- September 2005 (11)
- August 2005 (10)
- July 2005 (10)
- June 2005 (11)
- May 2005 (13)
- April 2005 (9)
- March 2005 (2)
- January 2005 (2)
- December 2004 (2)
- November 2004 (2)
- October 2004 (1)
- September 2004 (1)
- August 2004 (3)
- July 2004 (1)
- June 2004 (1)
- May 2004 (2)