その木を切らないで!
2013.04.28 Sunday
昨日からゴールデンウィーク。とは言っても零細企業の勤め先は10連休なんて素敵なことは夢のまた夢。カレンダーどおりのお休み。とはいえ3連休と間を挟んで4連休はやっぱり嬉しい。後半は例年どおりラ・フォルジュルネ三昧ですが、前半は掃除や雑用をこなしつつ、のんびり過ごそう!と思っていた矢先の金曜日。とんでもないニュースが飛び込んで来ました。
地元紙がスクープした ”県が中央公園の木45本を連休明けに伐採する”というもの。中央公園といえば、生まれる前からずっと金沢市の中心部にある緑豊かな何の変哲もない、けれどもそこにあるだけでほっとする、なくなてはならない空間です。
この公園には樹齢数百年を超える木がたくさんあり、空に届きそうなくらい大きな木が青々と茂っています。その木が、イベントをするのに邪魔だから切る、という決断を議会がいつの間にか下していたのです。
ニュース等で発表すると、恐らく多くの人から反発の声が上がるのを懸念したらしく、私も紙面で見るまでは本当に寝耳に水でした。
雷雨となった昨日と打って変わり、ようやくこの時期らしい気候になった本日、いてもたってもいられず中央公園へ行ってきました。
こんな風に伐採予定の木にはピンクや水色、薄い黄色の紐で目印がつけられています。
こんな大きな欅の木も伐採対象です。ここまで大きくなるのには一体どれくらいの月日が流れたのでしょうか。
公園の中心、大和寄りに聳え立つ本当に立派な木です。わざわざ囲いをした横には市民が休めるようにベンチも置かれています。今までにどれくらいの方が、このベンチに座り、季節を感じたことでしょう。写真を撮っている時に座っておられた方に「この木はあと数日でなくなるんですよ?」 と言ったらどんな顔をされるのでしょうか?
本当に見事な枝ぶりです。これも邪魔ですか?
何本もの木が重なり合うように聳え立ち、何とも言えない趣があります。この木々も後ろの3本がなくなります。
公園奥にある噴水広場前です。噴水前に緑豊かに茂っている木がすべてなくなってしまった図を想像してください。
大の大人が2人がかりでやっと掴むことができるほどの見事な幹に無情に巻かれた赤い紐。古い木はご神木とも言われ、古来からとても大切にされてきました。
空襲にも遭わず、大きな災害に見舞われることなく今日までやって来られたのは、もしかしたらこの木々のおかげだったのかもしれません。
丸の内側から香林坊方面を眺めた風景です。この写真の中の左半分、緑の色が濃い木すべてがなくなります。
こちらは逆に香林坊側から、しいのき迎賓館の方に向かって立った場合に見える風景です。この写真の真ん中に聳え立つ緑濃き木々もやはり、あと数日でなくなってしまいます。
紙面によると、今回の決定について、木の伐採に反対する市民の声もあがっているようですが……という記者の質問に対し、知事は「誰がそんなこと言うとるんや!」と気色ばんだそうです。
これだけの大事業、反対する声があがるのは当然です。それをワシらに逆らう気か、と言わんばかりにしか取れない方が首長であることが本当に残念です。
木を伐採する理由は、イベントの妨げになるからとのことですが、中央公園でイベントなんて、年に何回あるというのでしょう。
イベントなら隣に近年作ったしいのき迎賓館前の広場でも行われていて、そこで充分なはずです。
一度切った木は二度と元にもどりません。これまで本当に気が遠くなるような長い年月をかけて生命を育んで来た木々が、そんなちっぽけな欲に目がくらんだような理由であっさりとその命を絶たれてしまう、なんて。あまりにもバカげた愚かしいことです。写真を撮りながら、この印をつけられた木がすべてなくなってしまうのかと思うと、言いようのない怒りと悲しみがこみあげてきました。
こんな個人の ♪人来な〜ず♪ のブログでいくら嘆いてみたところで、きっと何も変わりはしないでしょう。でも、どうしても誰かに、一度でもあの公園に足を踏み入れたことがある人達にこの事実を知ってほしくて今日の記事を書きました。
紙面によれば、記事の掲載以来、新聞社に市民から抗議の声が続々と寄せられているそうです。
でも、きっとその声も為政者の耳には届かない。。。
経済は確かに現代で暮らしていくには大事です。でも、それよりもっと大切なこともこの世界にはあるはずです。どうか、それに気づいてほしいです。失ってからでは遅いのです。
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