至高の3時間半
2011.12.02 Friday
今夜は厚生年金もとい、本多の森ホールにて行われた山下達郎さんのライブに行ってきました。
今回も例によってがっつり備忘録を兼ねたレポを書く気満々だったのですが(^^ゞ金沢は長いツアー10本目だそうで。達郎さん本人に自分が先に見たからって内容あれこれ書くんじゃねーぞと言われてしまったので、簡単(じゃないけど)にネタバレしない程度に感想を。
山下達郎自体は、昔からけっこう好きでアルバムが出たら買って聴くけれど、ライブに行ったことはなく(そもそもあんまりこっちに来られてないし。2年半前の時は気づくのに遅れて速攻売り切れてて行けなかった)。長年パーソナリティーをされているラジオを熱心に聴くでもなく。
一度生で聴いてみたい!程度な気持ちでチケットを取り。かと言ってどんなライブなのか調べるでもなく。何にも知らない方が新鮮な気持ちで楽しめるだろう、という言い訳のもと、本当に何も知らずに行きました。
が、結果的にそれが良かったです。全てが新鮮(そりゃそうだ)、驚きの連続で終演後はホントにいいライブに行けてよかったなーと心の底から思いました。
長年このホールに通ってますが、チケットを発券した際、「え、そんな席あったんだ?」というくらいの後ろ(笑)。でも初めての人が行くには丁度いいやと思ってましたが、ステージ全体が見下ろせる上に音のバランスも良く、客席の様子もよく見えてとっても楽しかったです。
しかし、あのホール他のアーティストの方々はステージから客席が見渡せていい、とけっこう好評なのですが、真ん中の通路についてあんなに言及されるとは(笑)。しかも例えがいちいちおかしかった。
開演前のアナウンスがやたら丁寧というか、そんなことまで言わなくても誰もしないんじゃ……と思うくらい色んな注意事項がありました。
しかし、そんなことより何より一番驚いたのが、開演前に「本日の公演は3時間の予定です」と言われたこと。勝手に2時間くらいで終了だと思っていたので、予定が3時間てアルフィー??とびっくりしました。
じゃぁ9時半終演かーと思っていたら……、いえいえ本編が終了したのが9時半。全てが終わったのは何と10時でした。しかも所どころお遊び的な要素はあるものの、休憩もなくノンストップで歌いっぱなし。いや〜〜びっくり!!アンコールのノリっぷりが凄かったです。
達郎さんて勝手に気難しいイメージを持っていましたが、あんなによくしゃべるとは!?男性ばかりかと思ったら、意外と女性もけっこういるんだなーと。色々おしゃべりするのを聞いて、ま一言で言えばかなり偏屈ですが、それがいちいちツボにくるというか、あーこういう考えの人が創る音楽だから自分が好きなんだなーと妙なところで納得してしまいました。
でも、歌が持つ力の話とか万人受けする綺麗事を並べられるよりずっと共感できたし、とある曲の前に言われた今夜ここにいる人達のために心を込めて歌います、という言葉は素直に心に響きました。
今夜の一番の感想は、ドラムス&SAX最高!!かな。
え、達郎さんの歌じゃないの?と突っ込まれそうですが、いやそれは掛け値なしに素晴らしかったのですが、それ以上にドラムスがありえないくらい好みの音でした。最初の数発を聴いた瞬間から、うわっど真ん中ストライクなこんなドラムスを聴いたのって何年ぶりだろう?というくらいワクワクして以来、ずーーーーっとわくわくしっぱなしでした。
SAXは宮里 陽太さんという若手の奏者でしたが、べらぼうに上手かった!
これまでいくつかのライブで聴いたどの奏者より音が綺麗で痺れるような見事な演奏でした。本物のジャズ畑の方で「近い将来、絶対に有名になるから皆さん注目しておいてください」と達郎さんに紹介されていましたが、小曽根真さんとあのSAXが競演したら夢みたいに楽しそうだなーと途中思ってしまったくらい、素晴らしいSAXでした。
キーボードは難波弘之さんでしたが、難波さん堅実でいいんだけど、個人的にはもう少し華やかな音質の方が、リズム隊とSAXとのバランスを考えると好みです。
ギターは佐橋佳幸さん。男性の方が聴きたいのはこの曲でしょう、と達郎さんが紹介した曲でのバキバキな音がたまらなかったです。
ちなみにニューアルバムの中で女性向けに作った曲より、この男性が好きそうな曲の方が断然好みです(^^ゞあっちも好きだけどね。
普段の曲の好みを見ても全然女性らしくないのはわかってるんだけれど、改めてアンタの聴き方は男の聴き方、って宣言されたようで思わず苦笑してしまいました。
ネタバレしちゃいけないと書くのが辛いなぁ。1コだけ。全パート達郎さんによる讃美歌、こんな贅沢なものが聴けていいんだろうか、と思いました。
誰でも知ってるあの曲も良かったけど、カバーのこの時期ならではのソングが秀逸でした。シュガーベイブ時代の曲が聴けるとは思わなかったのでびっくり&それが最高に楽しかったです。デビュー当時から全てのライブで歌い続けている曲があるって凄いよ。
あんまりライブでのお約束的なことはないようですが、昔2人のファンの方が始めたという曰くつきのお楽しみには本気でびっくりでした。しばらく火薬の匂いが凄くて消防法に引っかからないのかちょっぴり心配してしまいました。
再来年に還暦を迎えるそうで。その時は還暦だから60本やろうかな、と言われてましたが、「それ、某三人組も同じこと言いそうだな」と思ったのは内緒です。
それにしても遊び心旺盛というか、ちょっとした繋ぎの部分で歌われるお遊びソングの豊富さには心底驚きました。ヤマタツのコンサートに行って「ドラえもん」の歌を1コーラスフルで聴くことになるなんて予想外過ぎて言葉がないくらい楽しかったーー。このくらいの年代の人って心底ライブが好きなんだなーと。ライブに関する意気込みのコメントが先月聴いたのとけっこう被ってるのが何とも。被ってるといえば、本多の森ホールの前の呼称、ウェルシティ金沢に改称された時、某S崎氏も名前は変わったけど中身は云々と同じこと言っていたのですが、達郎さん貴方もですか?と今夜思いました。
普段行くあの人やその人も、相当長年やっているので毎回、やれマンネリだの何だのと言う声がファンの間からも上がりますが、今夜の達郎さんを見て、ガラパゴスでいいんだーと心底納得してしまいました。
何しろ初めてなので、この曲をやるのは実はン十年ぶり、とか言われてもへーそうなんだ、ラッキー☆という感覚で申し訳なかったですが、聴きたい曲がてんこもりで本当に楽しいライブでした。
ぎっしり埋まった客席の後ろの後ろまでお客さんが心底楽しんでいるのがステージの上にも伝わり、ステージから倍以上になってまた客席に帰ってくるという感じで。素晴らしいライブをありがとう!
普段、体力勝負的なライブばかり行っているので本編終盤はさすがに座り過ぎて膝がだるくなりましたが(苦笑)、最後はスタンディングで楽しく踊れたし。達郎さんファンは手拍子がお好き&綺麗に揃っているのが気持ち良かったです。
まさか最後の最後に一番好きな曲まで聴けると思わなかったので、歌い出した瞬間、嬉しさのあまり口がぽかんと空いてしまいました。中学生の頃に聴いてなんて素敵な曲だろう、と思った名曲がまさかの生SAXつきで聴けるとは。最高に幸せな瞬間でした。
と書いていたらキリがないので、この辺で。
ライブハウスツアーは無理だけど、次回またホールツアーで地元に来たら是非行きたいと思います。最高の夜をありがとう!!
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