ごきげんいかが？

お休み１日目。昨日宣言したとおり、今日は本当にの〜んびりゆったり過ごしました。
一時期より暑さが和らいでくれたおかげで、日中家にいても熱中症もどきになる心配もなく。ゆったりが功を奏し、背中の痛みもたまに感じる程度にまで回復。
やっぱりお休みはいいね。

さて、先日から予告していたとおり月曜に見てきた「ミッション・インポッシブル／ローグ・ネイション」の感想を簡単に。
ローグネイションとは聞きなれない言葉ですが、ならずもの国家という意味です。なんでこの副題がついているのかは見てのお楽しみ。

例によってネタバレしまくりなので、この先は折りたたんでおきます。
まだ封切られて日も浅いのでネタバレしたくない、という方はここでお帰りくださいね。

ドバイの超高層ビルを登るトム・クルーズが話題になった前作「ミッション・インポッシブル／ゴースト・プロトコル」から４年。
再びイーサン・ハント率いるＩＭＦの最強チームがスクリーンに帰ってきました。

と嬉しそうに書いてますが。５作目が公開になることを知ったのは、ほんのつい最近。あれ、新作が公開になるんだーじゃぁ行かなきゃ、というそれだけで何の予備知識も何もなく行ってきました。

平日の午後なので、ガラガラかと思いましたがそこは夏休み。満員ではないけれど、そこそこの入り。シリーズものの強みか、けっこうな年配の方も。

近日上映作品紹介の終わりの方で、なぜか今まさにこれから見ようと思っている、本作の予告編が流れたのにはびっくり。おかげで、飛行機にハントがぶら下がっているシーンが本作の目玉らしいことを知りました。

久しぶりに見るパラマウント作品。冒頭のパラマウントマークが出て来る部分が何だかやけにパワーアップしてるのが面白かったです。

今回はどんな始り方で、ハントが戦う相手は誰なんだろう？　と思ったら、のっけから何やら緊迫した様子で。ってまぁいつもそうなんだけどね。
あっという間についさっき見た、目玉であるトム渾身のアクションシーン、上昇する飛行機にぶら下がって……のシーンが出てきたのはびっくり！
え、これ最初にやっちゃうんだー。と一瞬、不安になりましたが、結局このあとの２時間強まったく飽きることなく最後はちょっと胸のすく思いもさせられたのには、参りましたーとなりました。

ＣＩＡの特殊部隊であるＩＭＦの所属であるハントが、ＩＭＦ自体が存亡の危機というか閉鎖となり、自身が所属する大元・ＣＩＡに追われつつ、今回の敵であるならず者集団”シンジケート”を追う、という設定が面白く。
ハントに協力すると見せかけては、騙して逃走を繰り返す謎の美女・イルサが敵か味方か？　ということだけでなく。今回に限っては仲間であるはずのグラントは本当に仲間なのか？　という部分も併せて楽しめました。

中盤の山場である、ウィーンの国立劇場を舞台に繰り広げられる、「トゥーランドット」を絡めた暗殺劇も面白かったし。馴染み深い「誰も寝てはならぬ」の歌声の効果もあってとてもスリリングでした。
劇場の屋根から逃走するシーンは、そういえば「エロイカより愛をこめて」の「皇帝円舞曲」でもこういうシーンあったな、あれも「トゥーランドット」が絡んでたな、と個人的にちょっぴりニヤリとしてしまいました。

今回、マスクなどのお馴染みの小物がそんなに活躍しない代わりではないけれど、カーアクションやらバイクアクションやら疾走感溢れるシーンがてんこもりで頭では、絶対大丈夫とわかっていても、けっこうハラハラドキドキしました。
イルサの立ち位置をうまく使った黒幕の存在も、スパイものの王道、という感じで楽しかったです。

贅沢をいえば、今回ルーサーの活躍が控えめだったことくらいかな。
グラントとＣＩＡ長官のやりとりが楽しく。ラストの長官の狸っぷりがそれまでの彼を知っているだけに余計、いやらしいけれど愛嬌のある笑顔も手伝って憎めません。あのラストシーンで、あ、まだまだこのシリーズ続くな、と観客にわからせるのも上手いなぁと思ってしまいました。

クライマックスのシーンが冒頭の部分とつながっているのも、やられた、という感じで痛快でした。

ちょっと目を離すとストーリーにおいてけぼりにされる、速い展開の中にもハント、ベンジー、ルーサー、グラントの強い絆もさらっとしっかり描かれていて。
ものすごいハイテクを駆使してるんだけれど、アクションシーンではトム始めスタントの方々の文字通り身体を張りまくったアナログな力強さもたっぷり楽しめて、やっぱりこのシリーズ好きだなぁと実感しました。

眉間にしわを寄せながら、あれこれ考える作品も好きだけれど。
もう無条件で文句なしに楽しかった〜〜〜！　といえるのが娯楽映画の醍醐味。
色んなお約束もふまえつつ、今回もきっちり期待以上のものを見せてくれてありがとう！


そうそう。最近の映画ではエンドロールが始まった途端、席を立つ人がとても多いですが。今回も、ちらほらいましたが、大部分の観客が最後の最後まで席を立たずにいたのが皆の満足感を物語っている気がしました。
ま、半分はあの音楽を最後まで聞きたいっていうのも自分を含めてあるのかもだけれど（苦笑）。
レンタルでいいやーと思ってる方、これはぜひ大画面の大音量でどうぞ。