至福のひととき
2006.11.25 Saturday
今日はS・ブーニンのピアノリサイタルを聴きに大阪に行ってきました。
ブーニンの生演奏は4年ぶり(?)。22日に地元でOEKとの共演があったのですが、せっかくブーニンを聴くのならオケとの1曲だけより、全編ブーニンのリサイタルが聴きたい~、というわけで探したところ、丁度本日のザ・シンフォニーホールの公演があったので久しぶりにシンフォニーホールに行くのもいいな、と決めました(^-^)。
シンフォニーホールは昔、学生の頃よく演奏会を聴きに行ったり、演奏させてもらったりしてお世話になりましたが、当時は新しくて綺麗だったけれど、さすがに年月を経た今ではちょっぴり古くなってましたが、音響の良さはそのまま。ココ、本当に音響がよくて素人の自分達でも、ココで演奏すると上手くなった気分を味わえるので魔法のホールと呼んでました(^^ゞ
本日の演目は
F.ヘンデル 調子のよい鍛冶屋
J.S.バッハ イタリア協奏曲 へ長調
D.スカルラッティ チェンバロ・ソナタ(K.1/K.386/K.141/K.96)
F.シューベルト 即興曲 変ロ長調 142-3
R.シューマン 色とりどりの小品 作品99より№1,2,3,11,12
F.ショパン 幻想ポロネーズ
アンコール
F.ショパン ワルツ 7番嬰ハ短調
D.スカルラッティ ソナタ ホ長調
若い頃より円熟味が増してどれもおぉぉ~流石、と思う演奏でしたが、個人的には「イタリア協奏曲」がとてもよかったです。
曲想がとても斬新で、そういう風に弾くのもアリなのかーと。3楽章に至っては元々速い曲ですが、それをこのスピードでしかもどんどん速くなっていくのにはびっくり。それでも楽々弾きこなす姿にはホント恐れ入りました!
スカルラッティのチェンバロソナタは、チェンバロを弾くのかな?とちょっぴり期待をしてましたが、ピアノでの演奏。ブーニンて全体的に音色が甘くて、ベートーヴェンを弾いても迫力満点なのに、どこかロマンティックな印象があったのですが、これはとても硬質な感じで、こんな音色も出せるんだなーと新鮮でした。
で、クセなのかわかりませんが、ブーニン氏とにかくよくハンカチを使われます。1曲の楽章と楽章の間でも必ず、胸元からささっと白いハンカチを出してきて、顔や手の汗を拭い、時には鍵盤も拭いたりしてまたハンカチを仕舞うので、色は白だけどなんかハンカチ王子みたいだなーと思ってしまいました(苦笑)。
ちなみに同行した母がお辞儀の仕方が昭和天皇に似ている、と言い出したので注意してみてみたら、、本当にそんな感じで(苦笑)。思わぬところでツボに入ってしまいました。
あと、休憩になったら調律師の方が調律を始めたのにも、やっぱりそこまでこだわるんだなーと驚きでした。
休憩といえば、、シンフォニーホール、トイレの数が少ないです!
あれだけの人口のホールなのに、1箇所に3箱しかないってどうなの?
最近のフィギュア会場での女子トイレ並の行列が各所に出来てしまい、ちゃんと休憩中に戻れるのかかなりやきもきしました(^^ゞ。昔、使用していた頃は楽屋側を使っていたのか、穴場のトイレを知っていたのかそんな印象を持った記憶がないのですが、普段音楽堂の充実したトイレに慣れていたせいか、あれはホント困りました。
2部はシューマンはブーニンの音色に合うだろうなーと期待した通り、甘~い調べを堪能。曲が地味なので、ちょっぴり物足りない気もしないではなかったけれど、これまでどちらかというと苦手だったシューマンをじっくり聴いてみたくなる演奏でした。
ラストの「幻想ポロネーズ」。最初の告知では同じショパンの「舟歌」(←八代亜紀じゃないよ)だったのが急遽変更。これもすごくよかったです。ブーニンといえばショパンという先入観もあるとは思うのですが、何と言うか音の鳴りがこれだけずば抜けていて、やっぱりこの人ってショパン弾きだなーと実感しました。ショパン独特のハープのような動きをピアノで表現するとこうなりますよーというフレーズというか音の波が本当に綺麗で、弾いてる時の表情も素敵でした。
のだめでミルヒーが千秋に、音だけじゃなくいかに見せるかを考えなさい、というシーンがありましたが、あれがこれだよなーと。
アンコール1曲目のショパンのワルツは、一般の方にも曲名は知らなくてもどこかで一度は耳にしたことがある御馴染みの曲で。隣のいかにも大阪のおばちゃん、という感じのおばさまがとっても楽しそうに頭を振っていました。
2回目のアンコールが終わり、鳴り止まない拍手に再度登場したブーニン氏。あちこちにお辞儀をした後、「はい、もうおしまい」という風にピアノの蓋を自ら閉めたのが何だかお茶目でした。
あっという間の2時間でしたが、とても楽しいひとときでした。
帰りはずーっと座りっぱなしだったのもあり、暖かかったので久しぶりに歩いて大阪駅まで行こう、というわけで福島から大阪までお散歩がてらぶらぶら。ヒルトンプラザの壁に彩られたクリスマスの青いイルミネーションがとても綺麗。
あまりこの時期に大阪に来ることがなかったので、思わぬものが見られてラッキーでした。しかし、あったかいねーと歩いていたら、、後ろでは「今日は寒なりましたねー」という会話が聞こえてきて、体感温度の差を実感しました(笑)。
ラッキーといえば、夕食の時にグラスワインを1杯頂いたのですが、普段地元でグラスワインを頼むと、グラスの半分かそれより下の位置にちょこっと入っている程度なのですが、さすが大阪。軽く8分目は超えたところまでなみなみと注がれてきたのにはびっくりでした。生ビールがこちらや東京の大ジョッキが大阪では中ジョッキサイズ、というのは実感してましたが(苦笑)、ワインも同様だったようで(^-^)。
そういえば、、JR大阪駅のキオスクで当たり前のように来年のタイガースカレンダーが売られているのも妙に嬉しかったです。
ぱらぱらとめくって買おうか? という話になったのですが、どこに飾るん?と聞かれ、「茶の間!」と即答したら、、あえなく却下を食らってしまいました(とほほ)。

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